日本語が分かればすぐに始められる、プログラミングツール『scratch(スクラッチ)』!!
以前、長男が『Ichigojamイチゴジャム)』というプログラミングツールにハマっているとお話ししました。
彼は、あれからもちょくちょく色々なゲームを組み立てて遊んでいます。
しかし、やはり1から組み立てて何か新しいものを作るというのはとても難しいよう。現在はどなたかが作成されたゲームのコードを入力しながら、少しアレンジを加えて遊ぶのがやっとな感じ。
そこで、プログラムの組み方の練習に、『scratch(スクラッチ)』を進めてみたところ…。
もう、どんぴしゃだったようで、最近はscratch(スクラッチ)でのゲーム作成に没頭しています。
■scratchとは
scratch(スクラッチ)は、インターネット環境があって、キーボードとマウスが少しいじれれば、すぐに始められ、プログラミング言語不要、感覚だけでゲームなんかも簡単に作れちゃいます!
spriteと呼ばれるアイテムに、コマンドをパズルのように組み合わせてプログラムを加えていくことで、ゲームなどを作っていきます。
初期設定では、このネコがsprite1となっています。
これに右矢印を押したとき「10」、左矢印を押したときに「-10」と命令を組んであげると、それぞれの矢印キーを押したときに、左右へ動いてくれるようになります。
もうこれだけで、ちょっとゲームが作れそうな気分になりますよね!
ただし、これだと左へ進むときはバックするような形になりますので、向きを変えて動かしたいならば、図柄を反転させるなどのコマンドを加える必要が出てきます。
このように、いろいろなコマンドを組み合わせながら簡単にゲームやアニメーションを作ることができるのがscratchの魅力なのです!
小3長女もハマった『scratch(スクラッチ)』
ゲームが作れる……ということで、長男がハマるのは予想ができたのですが、意外にもscratchには長女も大ハマり!!
彼女はゲームもそうですが、アニメーションが作れるということにとても魅力を感じているようです。
もともと、PCを使ってpaintでお絵かきをしていたこともあり、その絵を自分で動かせるというところが楽しいよう。
そんな彼女の、小3女子らしい(?)scratch作品を紹介したいと思います!!
ネコのララが出てきて…
デートに行くから服を選んでほしいそう。
持っている服を全部見せてくれると言って…
タンスの方を向くと……
ララの服一覧が出てきます。
(なぜかこの時タンスが消えるエラーが出ました)
このとき、長女がララのspriteに入力したプログラムの1部がコレ。
途中でコスチュームを「コスチューム1(ララの正面姿)」から、「ねこ(ララの後ろ姿)」に変化させているところがポイントでしょうか??
(sprite名が適当なのが彼女らしいです。普通はララ正面・ララ後姿とか名づけますよね……)
そして、出てきた服を選んでクリックすると、ララが着る(ララの上に重なる)ようになっています。
服のspriteに、このようなプログラムがされています。
この座標の位置が、ララがいる位置で、クリックすることで、服がララの上に移動するようになっているのです。
さて、服を選んでこの後ララはデートに行けるのか……という感じですが、実は現在出来ているのはここまで。
しかも、現在のプログラムのままだと、一度服を選んだ後に、また別の服をクリックすると、どんどん上に重なって行ってしまうということが分かりました。
長女は、「着せ替えをしたいなら、次の服へ行く前に今来ている服を脱がす必要がある」ということを考えていなかったのですね。
これを修正するため、長女は初め「スペースボタンを押すと全部の服が元の位置に戻る」というプログラムを作成しました。
しかし、これでは着せ替えをする度に「服をクリック→スペースボタンを押す→別の服をクリック」と、ひと手間増えてしまいます。
服をクリックするだけで、どんどん着せ替えられるようにするにはどうしたらいいか、いろいろ考えているようです。
自分の希望通りの動きをさせるのに、どんなプログラムをつくればいいか。
それをパズルのようなパーツで簡単に組み立てられるのが、scratchの魅力ですね。
プログラミング言語不要のプログラムとでも言いましょうか??
私も一度障害物ゲームを作ってみましたが、かなりおもしろかったです!
敵にぶつかったらアウト……までを組むのは、大人ならすぐできると思いますが、そこに得点やタイムなんかを付加していこうとすると、やはりかなり考えなくてはなりません。
簡単に作れますが、面白いものを作ろうとするとかなり難易度も上がります。
単純なようで、scratch、非常に奥が深いなと思いました。
現在、我が家の子どもはふたりともscratchに夢中です。
長女は、分からないところは長男に相談しながら作っているようです。
実は、scratchは世界中の人が作品を公開しているのですが、基本、プログラムの中身が見られるようになっています。
長男は、いろんな人の作品を参考にしつつ、ゲームを作成しているようです。
分からないことを親に聞くのではなく、自分が作りたいアイデアに近いものから見つけて、改良して、組み合わせて……と作り上げていくscratch。
プログラミングコードを打ち込む必要がないので、とりあえずはマウスさえ使えればOK!!
プログラムに必要な「思考力」と、「問題解決能力」がつきそうで、おすすめです!!