年少さんからリトミックを初めて、年中さんになるころからピアノを少しずつ触るようになった娘。
最初は楽しく弾いていましたが・・どんどん・・どんどん・・練習する時に癇癪を起すようになりました。
全く練習はしない・・・練習してー!
この堂々巡りに疲弊していく毎日を送っていました。
色々なサイトを見ていると、嫌がったら習い事はやめさせた方がいい。イヤイヤやらせない。そういう言葉を目にしてやめようか。と伝えると「やめない!」の一点張り。
それでもどうしてやめなかったのか・・と言えば、練習しないけど「やめたくなかった」という娘と、私のなんとなく、今やめたら・・という気持ちがあったから。
練習をする・しないで母と子のバトルも毎日毎日。
それを見ている旦那も嫌気がさして「やめなさい!」と言い出し、それに対して「やめない!!」という娘。
練習習慣がついてくれば・・と言いますが・・まぁ。つかないこと。つかないこと。
もちろんついてきたかな。。と思った瞬間もありますが・・あっという間に練習しない。
平日は私も仕事があり、練習する時間も遅いので・・娘が疲れ切っていた・・というのもあると思います。
小さい頃は、1人で練習なんてできないのもわかっているつもりです。
発表会も出たくない。イヤイヤ出る。これは人前に出たくないという人見知りが大爆発だったため起こりました。
みんなドレスが着たい~といって発表会頑張るんだけど・・・違うのね。と先生。
発表会が終わったら、やめよう!と私が伝え、本人も納得し練習する。
でも発表会の曲って、いつもより少し難しい曲なんですよね。
発表会が終わって、練習用の楽譜をみると簡単に感じてしまい・・。
あっ。できるかも。と本人が感じ・・やっぱり頑張る。という娘。
この発表会のまでの間、本人からも「やめたい!」と言う時がでてきて、じゃ「やめよう!」と先生に伝えるも・・先生と話すとやっぱり「やめない!」という娘。
なんとなく「やめる」ことへの罪悪感?みたいなものがあるのかな・・と娘をみて感じていました。
やめるやめる詐欺のような状態が続き・・先生にも「やめたいと思います!」と伝えると「えーまたぁ~(笑)」という繰り返し。
身につかないなら月謝がもったいないと思われるかもしれませんが・・・
少しずつ。ほんの、すこーしずつ弾けるようになっているので・・・私のほうが。あともう少し。あともう少し。とも思っていたところもあります。
そしてのらりくらりと続いていた最大の理由は、先生が臨機応援に対応をしてくださる方だったこと。
ピアノの道に進みたい方にはとても熱心にレッスンされている先生なのですが、乗り気じゃない生徒もたくさんみている先生。
娘が幼少期の時はピアノのレッスンが乗り気ではないときは音楽を楽しむ方法を。やる気があるなと思ったらピアノを弾く。という対応をしてくださり、うちにはとてもありがたく感じた先生です。
クラシックではなく、知っている曲を弾いたり・・ものすごーい簡単な曲を選択したり。本当に娘の意向に沿ったレッスンを考えてくださいました。
そして極めつけ。年長から小1の時に言われたことは
「練習したくないならしなくてもいいよ。レッスンの前に1回だけ弾いてから来て。」(本当は練習したほうがいいとは、私には伝えてくれています。)
その一言が娘には響きました。
練習1回だけでいいんだ!と素直に受け、練習をやめた娘。それが2年生でも続きます。
この上なく面倒な親子だな。とつくづく思いますが先生のご厚意に甘えて、週1回の練習の日に1回だけ練習して、レッスンに行くことが続きました。
進み具合ものろのろ状態で3年生。細く長く続けるにしても・・細すぎるこの状態。
先生もこの子どうしてやめないんだろう・・・と絶対に思っているハズ。。
そんな娘に転機が訪れたのは小学校3年生の時。きっかけは、大ブームを巻き起こしたアニメの存在でした。
私!あの曲弾きたい!!!(ちょっと・・難易度が高い&長いんですけど??)と思いながら・・
簡単な楽譜を買ってみたところ・・これじゃあの重厚感はでない!!簡単すぎる!!!(え・・あなたが重厚感とか言っちゃう??)
と思いながらも・・・娘のレベルにはほど遠い・・娘に取って難易度MAXの曲に挑戦することに。
先生もいきなり持ってきて呆れるよな~と思っていたのですが・・・もう本人のやる気MAX具合を見て「やりましょう!頑張りましょう!」と。
先生本気ですか???いいんですか??何度も確かめる私。それでも、大丈夫よ!と背中を押してくれる先生。
先生からは、小さい頃から習っていたからかな。譜読みもすぐできて、リズムも大丈夫だからゆっくりと言っても進むのは速い。と言ってくださり、娘も上機嫌。
そこから7か月。ゆっくりではありますが着実に弾けるようになっていきました。
その期間は私は練習をみていません。娘が自ら練習をしてくれていたので。
そしてついに娘が
私、ピアノやめたいってもう言わない!と宣言。先生が「嬉しい」って泣いていました。
足かけ7年。まさかこんなに続けることになるとは思っていなかった幼少期時代。
このままやめても良かったのかもと思う時がありましたが、きっかけはどこに転がっているかわからないなと感じた瞬間です。
もしかしたら、小学3年生のやる気になったタイミングから習わせても?と思うかもしれませんが、ピアノをやめてしまっていたら娘は弾いてみたい!とも思わなかったのではとも思うのです。
小学4年生になり、クラシックにも興味がでて今弾いています。
もちろんピアニストになりたい!という夢はありませんが、色々な曲を聞いてこの曲を弾いてみたいな~と言うように。
お月謝のことを考えると、これだけかけたのに、このレベル!?と思われるかもしれませんがそれでもいい。
だって・・私が「もう少し。あと少しだけ。」と思っていたのも事実なので。
娘が音楽を楽しむことができてよかったなと思います。
もし、今習い事でストレスを感じていて、やめる。やめたくない。の攻防を続けている方がいらっしゃったら、お子さんに聞いてみてください。
・「やめる」ではなく「お休み」する?やりたい!ってなったらすぐに始められるよ。と声をかけてみる
これは、子どもが「やめる」=「罪悪感」を感じている場合があるからです。お休みするだけで、もう絶対に習わないということはないから、一度お休みして、またやりたい!って思うまで待つものいいんだよ。と話して欲しいと思いました。
どうしてピアノをやめたくなかったのか聞いたら、あの時娘は、途中でやめることは悪いこと、やめたらもう二度とできないのでは?私がやめたら先生が困っちゃうと幼心に思っていたそうです。
やめたら先生が困るのは、いつものお月謝分が減ってしまうと思ったそう。
年長さんの時にそこまで考えていたのか・・と反省しました。5歳だとまだまだ自分の思うことを言語化できず、理由をうまく言えないことがありますよね。
そんな時に子どもの気持ちをすぐにわかってあげられたらと思うのですが、それも難しい。それでも、子どもなりに色々な理由が心の中にあるんだなと思いました。
・練習時間を自分で決めさせる。
先生からは毎日練習をするように言われると思います。シールを使ってもやる気がでない。やりたくないと思う時もありますよね。
一週間のスケジュールで最低3回(できる子は毎日)最低1回。どこでピアノを弾く?というふうに自分で決めた時間に決めた回数を弾くようにしてみてください。
あの時はどうして練習が嫌いだったの?と聞いたら
弾きたい時に弾きたかった。何回とか毎日とか・・人が決めた決まりじゃなくて自分が弾きたい時に弾きたかった。
今は毎日弾きたいと思うからできるとのこと。
私は毎日少しでもさせなければ!!という思いが強かったんだなと思いました。
まだまだ小さいから親がサポートしないといけなくて、習慣化にするには私がやらせないと!と思っていたんだと反省しました。
私の気持ちだけが焦り、娘の気持ちを考えていなかったんだなと。どんなに幼くても、本人が決めることが大切なんだと気づかされました。
・練習をせずに習いに行っても親が焦らない。
先生との相談が前提になりますが・・・小さい時は、全く練習をしない。という状態で習ってもいいのかなと思います。
上手く弾けないのは練習をしていないからだよ。とやっぱり思ってしまいますよね。そしてまた、焦りがでてくる・・・私が。
練習をしなくても週1回ピアノを弾くでもゆっくり成長はしていきます。もっとおおらかな気持ちでいけたらよかったな。と思います。
・色々な曲を聞く
好きな曲を見つけて歌ってみる⇒弾きたいなと思えるようになるかもしれない。特に小学生になると人気の曲が弾けるだけでも自信に繋がったりします。
幼少期は時間と子育て・・そして習い事に本当にバタバタしていました。こなすことに精一杯になっていて・・娘の気持ちと向き合う時間が少なかったのかな・・と今は思えますが、あの時は毎日のやることで精いっぱいでした。
あの時できなかった反省点。小さくてももっと娘を尊重していたら違ってきたこともあったのかもしれません。
もし、悩んでいるご家庭があったらゆるゆる続けてもいいことあったな。と思える習い事になったらいいなと思います。
そして、娘は今、ピアノを小さいころからやめずに続けてよかったと話しています。
yui
こだわりががある甘えん坊の小4女の子の母