前回の話
妊娠しているチナツは俺の実家で母と同居している。今までは妻のカオルに出張だと嘘をつき実家に帰っていたが、そろそろはっきりさせなければいけない。
妻に離婚を切り出した俺［１１－１］もう妻との家には帰らない。実家には彼女が待っている。
「離婚してほしい。」「えっ・・。」
「子どもができる。」と話した時のカオルの驚いた表情。しかたがない。それまでは普通に何事もなく一緒に生活をしていたカオルにとっては突然の事だったのだから。もっと泣き叫んだり罵られると思っていたけれどカオルは静かに話を聞いてくれていた。もしかしたら自分に子どもができないことを負い目に感じていたからかもしれない。
カオルに離婚の話を伝えた俺は心が晴れやかだった。これで堂々とチナツと実家で暮らせる。そう思った。
家に帰るとチナツが笑顔で出迎えてくれた。チナツの笑顔にホッとした。
母からはカオルの様子を聞かれた。驚いていたものの、静かに聞いてくれたカオルの様子を伝えた。カオルもきっと理解してくれたんだと思った。母は、カオルが離婚の条件でごねると思っているらしい。カオルは僕がどれだけ子どもが欲しかったかわかってくれている。
チナツと子どものこともあるし、もうカオルのいる家には帰るつもりはない。僕は、ひと仕事終えたような気分になっていた。
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※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案：ママ広場編集部 脚本：のきわだ 編集：石野スズ
作画：和栗ぐり
長女みーちゃん、長男はーくん、1歳7ヶ月差の年子姉弟の日常を描いてます。
