前回の話
つわりが酷いため医師からあまり無理をしないように言われているカナコさんが「できないこと」を補うために夫タクマさんが住み込みで呼んだユウコさんは、初めは家事を完璧にしていましたがそのうちタクマさんに家事代行サービスを利用するように上手く説得し、自分はタクマさんの体調管理をすると言って恋人同士のようにいつも一緒にいるようになりました。カナコさんが体調を見ながら少しずつ家事をするようになってもユウコさんは住み込みのまま、楽しそうにタクマさんと会話しながら食べる毎回の食事をなぜかカナコさんが作るという同居生活を送っていました。ユウコさんの存在に焦りや不安を抱えたカナコさんは、次第に自分が頑張って全部できるようになればユウコさんがいなくなると思い詰めるようになりました。
愛した人はモラ夫でした[27-1]頑張りすぎる妻
妊娠前のように頑張ろうと思う、と夫に宣言しました。
「頑張る気になった?」と言う夫。今までだって私はサボっていたわけではありません。それでも「うん。このままだとタクマさんにも迷惑かけちゃうから。」と答えると、「そっか。じゃ、家事代行サービスは解約するね。」と、夫はニッコリ笑って言いました。
翌朝は以前のように4時に起きて身支度を整え、ジョギングのために早く起きてくるタクマさんを待ちました。そして、笑顔で手を振り見送るのは、ユウコさんではなく私。
夫がジョギングから戻るタイミングを見計らって朝食の準備。今日は和食なので釜で炊いたご飯とバランスの取れたおかず、そして手作りスムージーを準備します。
「いててて」
時々お腹に今までにない痛みを感じながらも、この日から私は妊娠前と同じように頑張るようになりました。
よほど追い詰められているでしょうか。カナコさんとおなかの赤ちゃんが心配です。
次のページ
----------------
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ホッター
3歳の男の子を子育て中。ドタバタ絵日記マンガを描いています。