[17完]口だけ夢追い夫と過保護義母|私の人生に必要ない。未練がましい元夫からの長文ロミオメールを一蹴

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前回のお話

小説家になると言って突然仕事を辞めてしまった夫フミヤさんは、時間が経つにつれ小説も書かず家事もせずだらだらとゲームをして過ごすように。最初はフミヤさんを支えようと思っていた妻のナツさんも次第にイライラを募らせ離婚を考えるように。そうとは知らずナツさんが自分を必要としていると思っているフミヤさんは、何もしないことをナツさんに咎められると不貞腐れて実家に帰り、フミヤさんを溺愛する義母を味方につけて「ナツが反省してオレを支えるって言うなら、別れないであげてもいいけど」と上から目線の勘違い発言。強気な態度だったフミヤさんはナツさんが離婚を切り出すと一気に弱気になりますが、義母に発破をかけられ勢いで離婚届にサインします。ナツさんは翌日すぐに離婚届を提出し、晴れて離婚が成立。フミヤさんからは涙を流す自撮り写真が送られてきましたが心が動かされることは一切無く、ナツさんは明るく前を向いて歩き始めました。1ヶ月後、引っ越した新居でずっと相談に乗ってくれていた後輩のカナちゃんと話していると久々にフミヤさんからメッセージが届きました。驚きながら恐る恐るメッセージを開くと・・。

1話目から読む

離婚から1ヶ月経ったある日、突然元夫フミヤから届いたメッセージ。恐る恐る開いてみると・・ポエムのような内容がずらり。『ナツ、元気か?オレは今執筆という終わりの見えない作業の果てない混沌から抜け出せないでいる』出だしのこの一文だけで私とカナちゃんはギョッとしましたが、まだまだメッセージは続きます。

『今ならわかる。ナツこそが、オレの女神だったと。オレの創造の源は、ナツだったんだ。会いたい。会いたい。ナツに狂おしいほど会いたい』可哀想な自分に酔いしれるフミヤのメッセージに私達は思わず「うわっ」と同時に声が出てゾワッと鳥肌が立ちました。

さらに続くメッセージ。『今、2人で暮らした部屋を見上げ、そこに灯る幸せの明かりを見つめている。ナツ、1人にしてごめん。もう一度、あの灯りの元、2人で幸せに暮らそう』これを読んで私はカナちゃんと「えっ・・」と顔を見合わせました。

『もう二度と離さない。オレたちなら、きっと楽園を作れるから・・』一方的な想いを綴ったフミヤの重たいメッセージに「何ですかこのポエム!!やばすぎだって~」とドン引きするカナちゃん。同じくドン引きはしているものの、私はスンとして無表情でメッセージを打ち始めました。

『私は今そこに住んでいないのでアナタが見上げているのはよその方の家です。不審者扱いされる前に、帰ったほうがいいですよ』そう淡々とメッセージを送って私はスマホを置きました。そんな私を見てカナちゃんが「ナツさん、強くなりましたね」と微笑みました。私がフミヤのことで一喜一憂することはもう二度とないでしょう。私は前を向いて新しい人生を楽しみます!

離婚から1ヶ月後。心機一転、新しい家で生活を始めていたナツさんに、突然元夫フミヤさんからメッセージが届きました。遊びに来ていた後輩のカナちゃんと恐る恐るメッセージを開くと、そこには可哀想な自分に酔いしれながらナツさんへの想いを綴ったポエムのような長文メッセージが・・。以前二人で住んでいた家の前からメッセージを送ってきたフミヤさんに、ナツさんは冷静に『私は今そこに住んでいないのでアナタが見上げているのはよその方の家です』と送ってスマホを置きました。フミヤさんはまだナツさんに未練たらたらですが、ナツさんの中ではもうフミヤさんは過去の人。きれいさっぱり忘れてもう前を向いているのです。
フミヤさんに振り回されてばかりの結婚生活だったナツさん。離婚後は自分を大切にして絶対に幸せになって欲しいですね!

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
みぃくんのママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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