前回のお話
「仕事を引き受けるのもこれで最後にするってどういう意味・・!?」妻かおりさんに聞かれて驚く夫いちろうさんに、「これで最後ってことは、今までにもあったって事だよね」そう言った後で「あなた、一か月前会社で何してたの?」かおりさんはたずねました。頼りにしていたいちろうさんが育休を取り忘れ、なんとかワンオペ育児をこなしていたことを思い出しながらかおりさんがそう言うと、「会社に寝泊まりして仕事してるって・・いくらなんでも、そんなに忙しくなることあるのかって・・」そう言った後で「まさか・・『その女の仕事を手伝ってた』なんて言わないよね・・?」かおりさんに真っ直ぐ見つめられていちろうさんは絶句しました。
夫が育児をなめくさってる件[86]
いちろうさんが育休を取り忘れ、かおりさんがワンオペ育児で過ごさざるを得なかった一カ月間、会社に寝泊まりして何をしていたのかとたずねられたいちろうさん、「まさかその女の仕事を手伝ってたなんて言わないよね・・」と言われ、「・・えっ、あっ・・それは・・」と言葉に詰まりながら「ど・・どうする!?なんて答えたらいい!?」と頭の中で考えていました。
「あの時帰れなかったのは、白石ちゃんの仕事を代わりにやってたからなんだ!!」頭の中で記憶を巡らせるいちろうさん、「かおりが一人で苦しんでるなんて・・育児がこんなに大変だなんて思ってもみなかったから!!」
「けど、それを正直に話したら、本当に何もかも終わっちゃうかもしれない・・!!それだけは・・それだけは・・嫌だっ!!」と考えるいちろうさん。
「あ・・あの時は、大きなプロジェクトの担当者が・・急に辞めることになって人手が・・」いちろうさんがかおりさんに話し始めました。
「まさか・・『その女の仕事を手伝ってた』なんて言わないよね・・?」かおりさんに真っ直ぐ目を見てたずねられたいちろうさん、「・・えっ、あっ・・それは・・」と言葉に詰まりながらも頭の中に思いが駆け巡ります。「なんて答えたらいい?あの時帰れなかったのは、白石ちゃんの仕事を代わりにやってたからなんだ!!かおりが一人で苦しんでたり、育児がこんなに大変だなんて思ってもみなかったから!!」過去の自分自身を反省するいちろうさん、「けど、それを正直に話したら本当に何もかも終わっちゃうかもしれない・・!!それだけは・・嫌だっ!!」そして「あ・・あの時は、大きなプロジェクト担当者が・・急に辞める事になって人手が・・」いちろうさんがかおりさんに話し始めました。
かおりさんを失いたくない!と本当のことを伝えないことを選んだいちろうさん、この選択が後悔につながらないことを祈るばかりです。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
[作者]くまお
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
----------