前回のお話
娘こはるちゃんを連れて実家に帰ってしまった妻かおりさんを間接的にサポートするため、義両親のお店で働いているいちろうさん。働かせてもらう条件としてお義父さんから3日で完璧な接客を習得する事と、働くのはひと月に10日80時間までと言われ、必死に仕事を覚えて1週間が経ちました。お義父さんはいちろうさんの努力を認め「行動力と根性を持っているのだからかおりと直接話し合う事も出来るんじゃないか?」と尋ねると、「わかってるんです。でも」と言葉を詰まらせるいちろうさん。
夫が育児をなめくさってる件[189]
「怖いんです」いちろうさんは、直接かおりさんと話し合えばよいと分かっているものの、そうするのが怖いとお義父さんに打ち明けました。
「実は、数日前からかおりがメールをくれるようになったんです。びっくりして涙が出るほど嬉しかった・・・」
「だから、ここで働いてる事とか、僕の想いとか、ちゃんと伝えなきゃって思ったんですけど・・・もしまたかおりを怒らせてしまったら、今度こそお終いかもしれない」いちろうさんは、自分の想いを伝えることでかおりさんを怒らせ関係が終わってしまうかもしれないことを恐れていました。
「そう考えるとなかなか言い出せなくて。すいません、情けなくて・・・」臆病になってかおりさんと直接話せないといういちろうさんの話しを、お義父さんは黙って聞いていました。
※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
[作者]くまお
二人の女の子を育てているパパです。
育児、日常、オリジナル連載などいろんなマンガを描いています。
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