[9]弟優先実母|寮に入りオシャレも付き合いも我慢して節約生活。当たり前を「犠牲」と言われた衝撃。

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前回のお話

昼休憩中、同僚たちが自分の好きなの物を買ったりおしゃれしたりしているのをみて羨ましいマサミさん。昼休憩が終わると上司から呼ばれ話を聞きに行くと転勤をしないかと聞かれました。マサミさんは家族と離れられるチャンスだと思い「前向きに検討したいです。」と返事をしました。家に帰り転勤のことをお母さんに伝えると「何言ってるの。お断りしなさい。」キッパリ言われてしまいました。「カズキが浪人してるのよ!?ここが正念場なの!!あなたが応援しなくてどうするのよ!?」と怒るお母さんにマサミさんは「断ったらお給料も下がるかも・・・」と伝えるとあっさり転勤を了承してくれ、お母さんを説得することができホッとしたのでした。

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弟優先実母[9]初めての1人暮らし

寮に入り1人暮らしするようになったマサミさん。

「自分の通帳初めて見た・・・えーとここから15万をお母さんに渡してあとはスマホ代に光熱費にー・・・」と毎月の出費を考えます。

マサミさんは寮があったことに感謝し、節約をして貯金をしようと決意したのでした。

給料のほとんどを実家に送り、節約をしながら生活しているマサミさんのことを知った同じ寮に住んでいる同僚は「え?実家に仕送りしてるの!?」とすごく驚いていました。

マサミさんは周りの反応を見て「え・・・うん。みんなしてないの・・・??」と逆に驚いてしまいました。

「どうしてそんなにしてるの??何か事情があるとか・・・?」心配そうに聞かれたマサミさんは「え・・・弟が私立の大学に行っててお金がかかるからだよ」と答えました。

大学3年生の弟なので、あと少しで卒業だとこたえマサミさんの話を聞いていた同僚たちですが、「そうなんだ。でも・・・マサミが犠牲になるのはおかしくない?」とズバリ言ったのです。「・・・犠牲?」と、そんな見方をしたことが無かったために驚くマサミさんです。

「だっておかしくない?」「マサミの人生はマサミが決めていいと思うけど・・・」と同僚たちから言われ、初めて自分自身の人生を考えるマサミさんです。

小さな頃から「お姉ちゃんだから我慢して」「あなたの役目は弟を支えること」と母親に言われて育ったマサミさんは、お金がかかることは全て我慢した分、弟のカズキさんは何でも好きなことを好きなように挑戦してきました。成績優秀でありながら大学進学をあきらめて就職したマサミさんは、新しいプロジェクトに抜擢されたことで転勤、つまり実家から離れるチャンスをつかみました。マサミさんのお金をあてにしている母親はもちろん反対しましたが、マサミさんは仕送りを約束して寮に入り、結局はオシャレも友達付き合いも我慢して家族のためだけの生活を送っています。初めて同僚から「自分の人生」と言われたことで、マサミさんの状況が変わっていくといいですね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

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