[5]弟優先実母|受験も部活も弟のために諦めた。母の言葉で自分の人生すらも諦めた姉。

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前回のお話

マサミさんのお母さんが何より大切にしているのは弟のカズキさん。マサミさんの人生はカズキさんのためにありました。マサミさんが小学5年生の時3人でスーパーに行くと300円までお菓子を買っていいことになりマサミさんとカズキさんはお菓子を選びました。カズキさんは2個目のお菓子も欲しくなりその場で駄々をこねはじめました。マサミさんがお母さんに助けを求めると「マサミのお菓子を1つ我慢してカズキの買ってあげて」と笑顔でいいました。マサミさんが「私の分は?」と母さんに聞くと「お姉ちゃんでしょ?」と言われてしまいました。

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弟優先実母[5]姉に必要なのは自立することと語る母

マサミさんが中学校に上がった時・・・

「お母さん!!私、吹奏楽部に入りたいんだけど良いかな?」とマサミさんが相談すると「え・・・無理よ。カズキが中学受験するのよ?お金がかかる部活は諦めなさい」とキッパリ断られてしまいました。

カズキさんの中学受験を知ったマサミさんは驚くとお母さんは「そりゃ男の子だもの」と言いました。

マサミさんは「でも私が受験したいって話した時はお金がないから無理って・・・」と言うとお母さんは「それはそうよ。カズキにお金がかかるんだから」と言います。

「どうして私はダメでカズキはいいの!?私だって好きなことさせてほしい!!」とお母さんに訴えるとお母さんは「マサミに必要なのは早く自立することよ。お母さん、あなたこともしっかり考えてるんだから」と言いました。

続けて「だから吹奏楽部は諦めてね。これからカズキにもっとお金がかかるから」と言ったのでした。それを聞いたマサミさんは「ねぇ・・・もし私が男の子だったらお金をかけてくれてたの?」と聞きます。

お母さんは笑いながら「何を言ってんのよ~」と言いました。

結局マサミさんは吹奏楽部を諦め合唱部へ入部。
そしてカズキさんは私立中学に入学。
希望通りサッカー部に入りました。

マサミさんはいつしかお母さんがカズキさんを優先しても「私は大丈夫だよ。それよりカズキを優先してあげて」と言うようになったのでした。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

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