[3]弟優遇母|娘にだけ当たりが強い母は夫が公平を保っても娘に有利だと不機嫌

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前回のお話

高校3年生のサキさんは、弟と自分で母親の扱いに差があることで悩んでいました。家族で夕飯の時間。サキさんとシュウトさんそれぞれのテストの結果を見て、父親がサキさんに「頑張ったね」、シュウトさんには「もうちょっと頑張らないと」と言うと、母親はすかさず「シュウ君は部活を頑張ってるから!」と息子をかばいます。夕飯のメニューはたいていシュウトさんの好きな物が並び、サキさんの好みは全く反映されません。また、シュウトさんが新しいゲーム機が欲しいと言うと、母親は笑って「しょうがないわねぇ」と甘いのですが、受験生のサキさんが電子辞書が欲しいと言っても「紙のがあるじゃない」「もったいない」と一蹴するのでした。

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父親が娘を思うと母親は不機嫌

夕飯の時に弟シュウトが新しいゲーム機を母におねだりしているのを聞いて、私も「電子辞書が欲しい」とお願いしました。国語辞典、古語辞典、英和辞典、英英辞典など全部持ち歩くには大変なので、ずっと欲しかったのです。でもシュウトには「しかたがないわね」と笑っていた母に、「もったいないこと言わないで」と一蹴されてしまいました。

母とのやりとりを聞いていた父が、「受験生なんだからサキの欲しいものが優先だろ?」と助け船を出してくれても「え~!ねーちゃんばっかりずるい!」とシュウトが言うと、すぐに母も「サキ買うならシュウトにも買わないと不公平じゃない?」とフォローします。

「どうして不公平になるんだ。シュウトは 勉強をもう少し頑張りなさい。」父に言われてシュウトもそれ以上は言えなくなりました。チラリと母の様子をうかがうと、不満そうに怒ったような顔。母は、父が私のことを考えてくるといつもこんな顔をするのです。

しばらく経ったある日、私がリビングで単語帳とにらめっこしていると、母のスマホが鳴りました。「えぇっ!?シュウトがケンカ!?はい!すぐ行きます!」と母は言ってすぐに出かけていきました。

その日の夕方、父にトラブルの原因を聞かれたシュウトは正直に話しました。「最近、彼女との予定がいっぱいで部活を休みがちになってて・・・そしたら先輩に怒られた。」

それを聞いて思わず「そりゃ怒られて当然じゃない?」と私が言うと、母は「反省してるのにそんなイヤミ言わなくてもいいんじゃない?シュウ君だって頑張ってるんだから。」とムキになって私に言いました。

シュウトさんのことを溺愛するお母さん。受験生のサキさんも毎日頑張っているし、部活をサボっていたシュウトさんへの公平なひと言は嫌味ではないと思いますよ。お母さんがサキさんの気持ちを少しでも分かってあげる日がきますように祈るばかりです。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:さいとうにこ
子育て、日常記録を描いています!
3児のママ

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