[10]弟優先実母|母親と弟の搾取からは逃れられない。バレないように仕送りを減らすも気付かれてしまう

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前回のお話

恋人のケイスケさんと暮らすマサミさんは、ある日弟のカズキさんから、母親への仕送りを少し増やして欲しいと言われます。なんでも、自分の息子を塾に行かせるために母親に援助を申し出ましたが、そうなると母親の生活費が圧迫されるため、姉であるマサミさんにその分を補填してほしいとのこと。当然、話を聞いたケイスケさんは混乱します。ところがマサミさんは幼少期から弟を支えるために自分の人生があると母親から言われて育っており、これは彼女にとって当たり前のことでした。思い返せば、マサミさんは幼い頃から「お姉ちゃんでしょ」と我慢させられてばかり。中学生の頃も高校生の頃も、母親はカズキさんの希望を優先し、マサミさんのやりたいことは二の次。社会人になってからも、カズキさんの大学進学を支えるためにお給料のほとんどを回収されていました。転勤によって家族から離れることはできましたが、変わらず毎月15万円の仕送りを送ることを強要される日々。しかし、その話を聞いた同僚に「マサミが犠牲になる必要はない」とハッキリ言われ、マサミさんは初めて自分の人生とは何かを考え始めました。

1話目から読む

気付かれないように徐々に仕送りを減らす作戦に出る

毎月の給料から15万円を実家に仕送りしていると話した瞬間、同僚は目を見開いて驚いた表情を見せました。けれど私にとってはこれが「当たり前」だと信じてやってきたことだったので、同僚の反応に思わずきょとんとしてしまったのです。

「いくら家族のためだからとはいえ、自分を犠牲にする必要はない」そう言われた私は、その月から実家への仕送りを少しずつ減らすことにしました。しかし、母がそれに気付かないわけもなく「ねぇマサミ、今月の仕送りいつもより少ないんだけど?」と、すぐに指摘されてしまいます。私は慌てて「あっごめん、上司が結婚するから会社のみんなでプレゼントを贈ることになって、私だけしないのは印象悪くなるからさ」と嘘をつきました。

すると母は、「そう、それなら仕方ないわね」と思ったよりもあっさり納得してくれました。案外バレないものなんだ。そう思った私は、翌月も翌々月も、その都度もっともらしい理由を並べて、実家への仕送りを少しずつ減らしていきました。

徐々に仕送りを減らすことで、やっと自分のためにお金を使えるようになりました。同僚とショッピングを楽しんだり、カフェでおしゃべりしたり、「普通の女の子」として人生を送れることが、たまらなく嬉しかったです。けれど、そんな時間も長くは続きませんでした。ついに母から、「ちょっと! 最近、仕送りが少なすぎるんだけど!?」と指摘されてしまいます。

「いい加減にしてくれない!?こんな金額しか出せないなら、もうこっちに戻って来てもらう方がいいわ」電話の向こうで怒鳴り声をあげる母。実家に戻るくらいなら、仕送りを増やしたほうがマシ。そう思った私は声を震わせて「ご、ごめんなさい!でも異動願いはすぐにできないし、来月から仕送り増やすから!」と伝えました。

母は納得したのか「分かったわ」とだけ言って電話を切りました。やっと抜け出せる糸口が見えたと思ったのに、また振り出し。・・・これ、もしかして一生続くのかな。そう思うと胸が重くなり、私はスマホに視線を落として、大きくため息をつきました。

同僚の「自分を犠牲にする必要はない」という言葉をきっかけに、自分がやっていることは当たり前でもなんでもないと気付いたマサミさん。ですが、何かと理由をつけて実家への仕送りを減らそうとしても、母親に勘付かれて文句を言われてしまいました。マサミさんが、この家族から逃げられる日は来るのでしょうか。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま

最新のコメント
  • MKⅡ より

    へえーそんなに言うのであれば、母が働いたらいいのに。このまま母のところに戻らずに、そのまま縁を切れば?

  • 10数年も1人留守番をさせられた結果と実家を出たい娘 より

    母親は自分の子供を大人として見ようとしない子離れしようともしない母親自身が毒親になってることすら気付かないから子供の人生をコントロールしていくと子供は餓死しますよ

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