[医師]勉強は大変だった?失敗したことは「医師」の仕事について医療法人社団筑三会理事長の鈴木先生にお伺いしました。

どうしてその仕事を選んだの?やりがいって感じる?失敗することもあるのかな?アレコレ気になるお仕事内容。
今回は、医師である医療法人社団筑三会理事長鈴木隆二先生にお伺いしました。

どうして医師になろうと思ったの?きっかけは?


実をいうと、医師を目指したのは特別な理由があったわけではありません。田舎の学校で成績が良かったため、自然と医師の道が見えてきただけです。正直なところ、当時は「人を助けたい」とか「家族が救われた」などの美談はまったくありませんでした。ただ、自分の能力を活かせる進路を考えた結果、医師が一番適しているように感じたのです。

勉強は大変だった?

大学に入ってからの勉強は、それほど苦しくはありませんでした。もちろん試験はありましたが、常に勉強に追われているわけではありませんでした。しかし、大学受験の際は少し違いました。私は高校3年生のほとんどを野球部で過ごし、365日のうち364日は部活に励んでいました。そのため、受験勉強に本格的に取り組んだのは、実質半年ほどです。塾には通わず、ひたすら一冊の問題集を何度も解くことで勉強しました。振り返ってみても、塾が必要だったとは思っていません。

職業病って感じることはある?

職業病として感じることは、時間に対する感覚が少しルーズになっていることです。医師の仕事では、患者さんを待たせてしまうことも多く、その影響か、日常生活でも「少し遅れても大丈夫だろう」と考えるようになってしまいました。その結果、電車や飛行機などの乗り物にギリギリで乗ることが増え、時には間に合わないこともあります。時間に追われる生活の中で、気づいたらこうなってしまっていたのかもしれません。

失敗談はある?

失敗自体はよくありますが、それを「失敗」として終わらせるかどうかが大事です。例えば、手術中に誤って血管を切ってしまったとしても、その場で冷静に対応し、「どう繋ぎ直すか」を考えます。結果として血管を無事に繋ぎ直すことができれば、それはもう失敗ではなく、ただの予期せぬ事態に過ぎません(笑)。大切なのは、その後のリカバリーです。失敗は恐れるものではなく、それをどう乗り越えるかが重要であり、時にはその経験が後に活かされることもあります。

子どもたちへのメッセージ

失敗を恐れず、何事にも挑戦してみてください。失敗は誰にでもありますが、それをどうやって次に活かすかが大切です。私も何度も失敗を経験してきましたが、その度に「次はどうやって上手くやるか」を考え、成長してきたように思います。失敗を失敗で終わらせないこと、失敗そのものを怖がるのではなく、それを楽しむくらいの気持ちで、挑戦し続けてください。

[執筆者]

鈴木 隆二先生
医療法人社団筑三会 理事長

福島県いわき市出身。穏やかな港町で育ち、公立の小中学校を経て地元の高校に進学。高校では野球部に所属し、厳しい練習を通して忍耐力を培う。
その経験をバネに、医学部に現役合格。現在は、病院とクリニックを運営し、患者に質の高い医療を提供する。
今後は「予防医学」と、末期がんや認知症に対する「終末期医療」に特に力を入れ、患者とその家族に寄り添った医療を追求している。

医療法人社団筑三会
http://www.tsukubaichou.com

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