[5]私の居場所を奪った女|愛妻家のはずなのに。同窓会で女性とタクシーに乗り込み帰っていった。

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前回のお話

高校の同級生ワタルと結婚し、娘ミズキと3人で地元で幸せに暮らしているシズクは、久しぶりに地元に戻っていたカエデと再会して驚きました。カエデの娘アカネが、偶然にもミズキと同じクラスに転校してきていたのです。シズクはカエデが帰って来たことを夫ワタルに話し、プチ同窓会を開くことも伝えました。寡黙なワタルはいつもと変わらない様子でしたが、夫の反応を静かにうかがっていたシズクは、ワタルがせつない顔をしたことを見逃しませんでした。同窓会にはあまり飲み会には参加しないショウマが現れて、カエデの隣に座ると、やけに親しげに話したり、自撮りツーショットを撮ったりしていました。そんな2人の様子を見つめるワタル。そしてそのワタルをそっと見つめるシズクの姿がありました。

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まだ忘れられないのかな。意味深なつぶやき

カエデが地元に帰って来たことで、高校時代の同級生たちに声をかけてプチ同窓会が開かれました。あまり飲み会の席には顔を出さないショウマが「今日はカエデのために特別」と言って参加し、久しぶりのはずのカエデの隣ですごく親しそうに話していました。

「じゃ、俺たちは帰るわ」とショウマがカエデと一緒にお店を後にしようとした時、同級生の一人が「えー!久しぶりなんだし、二次会行こうぜ~!」と誘いましたがショウマは「無理無理!奥さんに怒られます」とキッパリ。「相変わらず愛妻家だなぁ」と笑われていました。

私はカエデが帰る前に「ミズキが今度アカネちゃんとお家で遊びたいって話してるの。よかったら、カエデもうちに来ない?」と声をかけました。「私も・・・?」と少し驚いたようなカエデです。

「うん、ぜひ!うちは大歓迎だよ。ね?ワタル」と、私は横にいた夫にも言うと「うん」と笑顔のワタル。「ありがとう。じゃ、また連絡するね。」とカエデは言いました。

カエデは「タクシーきたよ」とショウマに呼ばれ、一緒にタクシーに乗って帰っていきました。「ショウマ・・・愛妻家って聞いてたけど、カエデのこと忘れられないのかな・・・」という私のつぶやきにワタルは何も言いませんでしたが、私と同じように、ショウマとカエデが乗ったタクシーを見送っていました。

一方、乗り込んだタクシーの中。
「ワタルんち行くの?」と聞くショウマに、カエデは「ん~・・・」と悩んだ様子を見せながらも「アカネがミズキちゃんと遊びたいなら・・・そうなるかな?」と話していました。そして「大丈夫?」と言うショウマに「うん・・・ありがとう」と困ったような複雑な顔を見せていました。

愛妻家のはずのショウマさんはカエデさんにピッタリついていて、どんな関係なのかな?と疑ってしまいますね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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