あの子が来るまでは娘がクラスの中心だったのに・・・

シズクが嫌がらせをする背景には、カエデに対する嫉妬心がありました。サクラを階段から突き落としたことや、嘘をついてカエデとワタルを引き離したことなど、高校時代に起こった数々の出来事は全て自分の仕業だったことを告白します。それを聞いたカエデは「一軍に入りたくてあんなことしたの?」とシズクの行動を非難しますが、シズクは反省するどころか開き直り「これでカエデに勝ったって嬉しかったわ」と歪んだ表情で言いました。
「・・・それなのに、どうしてまた私の前に現れたの?」冷たい表情で話すシズク。言っている意味が分からなかったカエデは「どういうこと・・・」と聞き返しました。

アカネが転校してくるまでは、ミズキがクラスの中心にいました。ミズキには、自分のように惨めな思いをしてほしくない・・・その一心で、勉強ができて人当たりもよい、誰にでも好かれる子になるように育ててきました。その甲斐もあり、ミズキはみんなの人気者になりました。

「ミズキは私がなりたかったみんなの中心にいた・・・それなのに・・・」シズクは暗い表情でぽつりとつぶやきます。自分がいられなかったポジションに娘がいて、みんなの真ん中で楽しそうに笑っている、それだけで優越感に浸れていた。しかし、大事に築き上げてきたポジションは、アカネの登場によっていとも簡単に崩れ去ってしまったのです。

参観日に教室をのぞくと、ミズキではない別の子がみんなの中心にいました。後にその女の子がカエデの娘だと知り、今まで落ち着いていたシズクの嫉妬心は再び沸き上がります。「アカネちゃんが来てからは、ミズキはみんなの中心じゃなくなってしまったの、私と同じような、ね」自分が必死に築いてきたものをいとも簡単に奪っていく・・・シズクはそんなカエデとアカネが許せませんでした。
高校時代、一軍グループの中心にいたカエデに強い憧れと嫉妬心を抱いていたシズク。娘のミズキには、自分のように惨めな思いをしてほしくない一心で、勉強ができて人当たりもよい、誰にでも好かれる子になるように育ててきました。その甲斐もあり、ミズキはクラスの人気者に。自分がいられなかったポジションに娘がいて、みんなの真ん中で楽しそうに笑っている、それだけで優越感に浸れました。
しかし、時間をかけて大事に築き上げてきたポジションは、カエデとアカネの登場によって崩れ去ってしまったのです。自分が必死に築いてきたものをいとも簡単に奪っていく・・・シズクはそんな2人が許せませんでした。
みんなの中心になることだけが全てではありませんが、スクールカーストに対して強いコンプレックスを抱いたシズクは、そのことに気付けないまま大人になってしまったようですね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。
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