[38]私の居場所を奪った女|財布が空は本当?タイミングが良すぎる連絡で娘を一人残し不安にさせた女

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前回のお話

高校時代、両片想いだったワタルとカエデ。嫌がらせの手紙や巧みな嘘でお互いを諦めさせたのは、ワタルのことが好きで一緒にいたかったシズクの自作自演だとずっと疑っているカエデの妹サクラとショウマですが、真相を突き止められないまま卒業し、ワタルはシズクと、そしてショウマはサクラと結婚していました。久しぶりに地元に戻ったカエデと再会したシズクは、お互いの娘ミズキとアカネが同じクラスで仲が良いこともあってとても喜んでいましたが、ある日ミズキの誕生日会に招待したアカネと一緒にカエデもワタルたちの家を訪れた際、洗面所に置いてあった観葉植物の土を洗濯機の中にばらまかれる事件が起き、ワタルはまさかとは思いつつもカエデを疑いました。確かめるべくカエデの家を訪れたワタルはそこにいたショウマとサクラに会い、高校時代から付き合っていて、しかもその事実をシズクも知っていたと聞いて愕然とします。サクラの話ではカエデは習い事に行っているアカネのお迎えに出ているとのことでしたが、その頃ミズキと一緒の習い事に「カエデに頼まれた」とお迎えに来たのはシズクでした。カエデと待ち合わせて一緒にご飯を食べることになっていると聞いて娘たちは大喜び。少し遅れるとシズクに連絡があったカエデを待ちながら先にご飯を食べていることにしました。

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レストランに娘の友達だけがひとりぼっち

ミズキの習い事のお迎えに来たシズクは、カエデに頼まれたと話してアカネも一緒に連れ出しました。少し遅れてくるとカエデから連絡がきたというシズクは、先にレストランに入ってご飯を食べて待っていようと提案。娘たちは、友達と一緒にご飯を食べられることに大喜びです。

注文をしようとしたところで、シズクが「私ったら財布の中空っぽだった」と困ったように言いました。そしてミズキにはお店の下でカエデが来るのを見ているように、そしてアカネにはすれ違いを避けるために店内の席で待っているように伝えて、お金をおろしてくると言って店を出ました。

ミズキと一緒にレストランを出たところで、シズクはスマホを見て「カエデからもパパからも連絡きてた!」とミズキに言いました。

そして「カエデお店についてるんだって」とミズキに伝えたのです。

さらに「で、パパからは今日早く帰れたって連絡だった。カエデとアカネちゃんに今日はごめんなさいして家に帰ろうか。」と困ったようにミズキに言いました。もちろんミズキは「えー!私、アカネちゃんと食べたかった~!」と言いました。

それでもシズクは「ごめんごめんまた今度ね!」と言って、もうお店についていると言ったカエデに挨拶することなく、ミズキを連れてそのまま帰って行きました。その頃レストラン内の席ではシズクに言われた通りひとりでみんなを待っているアカネがいました。ママとシズク達が戻ってくると信じて疑わないアカネは、(みんな遅いな)と、だんだん心細くなってきていました。

お財布の仲が空っぽだったと言ってお金をおろしに外に出たシズク。お店から出たばかりなのにカエデにすれ違うことなくカエデがお店に着いたこと、挨拶もなくそのまま帰ってしまうところなど違和感ばかりで全部シズクの嘘だと疑いますが、アカネちゃんにとっては信じ切っている友達のママを疑うはずはなさそうですよね。今頃カエデさんはどうしているのでしょう。ひとりぼっちのアカネちゃんが心配です。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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