[3]私の居場所を奪った女|うちだけ仲間外れ?子連れでお茶していたママ友たちの姿に母娘で胸騒ぎ

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前回のお話

高校の同級生だったワタルと結婚し、娘ミズキと3人で地元で幸せに暮らしているシズク。ある日小学校の授業参観に行くと、ミズキのクラスに転校してきたアカネが、高校時代の同級生カエデの娘だと知りました。高校を卒業して地元を離れていたカエデが帰ってきていたのです。気配りができて誰とでも仲良くなれるミズキが、アカネが転校してきたばかりの時に気にかけてくれたのだとカエデから聞いて、シズクは嬉しくなりました。その日の夜、帰宅したワタルにさっそくカエデが帰ってきていることを伝えました。プチ同窓会を開く予定も伝えると、「みんな忙しいだろ?」とクールな対応をしていたワタルですが、どこか切ない表情をしたことをシズクは見逃しませんでした。そしてシズクの顔色も少し曇ったのでした。

1話目から読む

引越してきたばかりでもうママ友と仲良くなってる

ある日の休日、家族でショッピングモールへ出かけた私たち。いろいろ見て回っていると、ミズキがアカネちゃんの姿を見かけたようです。「おーい!アカネちゃ・・・」元気よく言いかけて、ミズキは固まりました。

アカネちゃんは、ミズキがいつも仲良くしているユウちゃんとレイちゃんと一緒に仲良く何かを見ていたのです。今日一緒に出掛ける約束を聞いていなかったミズキは、ちょっぴり寂しくなりました。その時、お友達の方もミズキに気付くと「あっミズキ!」と、なぜか慌てていました。

「今日はみんなで遊んでるの?」と平気な振りをしてミズキが聞くと、3人は「あー・・・違う違う!偶然!」「今からみんなで服見に行くんだけど、ミズキも行く?ママたちはお茶するんだって!」と誘ってくれましたが、ミズキは「今日はパパとママと来てるから・・・」と答えました。「そっか!じゃ、また今度一緒に行こう!」と言って、お友達はそそくさと行ってしまいました。

「じゃ、また!」と元気よく言ったミズキでしたが、みんなが行ってしまうと「今日みんなで遊ぶ約束したのかな・・・ママたちはみんなでお茶するんだって・・・」とうつむきました。私は「でも偶然って話してたじゃない。たまたまじゃない?」と努めて明るくミズキに言いました。

そして、ワタルには笑顔で「カエデ、もうママ友と仲良くなってるんだね。昔から友達多かったし、やっぱりすごいな・・・」と言いました。でも。
うちだけ仲間外れにされたのかな。本当は胸がチクッとしていました。

いつも仲良くしているお友達が、自分だけ知らないところで集まって遊んでいるところを見てしまったミズキちゃん。しかも、ミズキちゃんの姿を見つけたお友達が慌てて偶然会っただけだと否定すると、なんだか寂しい気持ちになってしまいますね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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