[21]私の居場所を奪った女|両片想いが打ち砕かれた。「俺には関係ない」強がっても動揺を隠せない

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前回のお話

高校の同級生だったワタルと結婚して幸せに暮らしているシズク。久しぶりに地元に戻ってきたカエデと再会したのを機に同窓会が開かれると、ワタルとシズクは、愛妻家で知られているショウマとカエデが仲睦まじく肩を寄せて話したり自撮りツーショットを撮ったり、更には同じタクシーに乗って帰って行くのを目撃しました。見送るワタルの反応を密かに見守るシズク。4人の関係は高校時代に遡ります。1軍女子でみんなの人気者だったカエデは、いつも一緒に帰る仲良しのワタルのことを好きなのに、ハッキリ言えずにいました。でも実はワタルも同じ気持ちで、2人は両片想い。でも最近カエデはショウマと一緒に帰るようになったことを密かに気にしていました。ある日ワタルは、カエデに嫌がらせの手紙が届いていることをシズクから密告されます。「ワタルに近づくな」と脅迫される手紙の事実を、カエデはワタルに相談しようか悩みましたが、迷惑がかかると思い伝えずにいました。シズクは、自分と付き合っている噂を流して両想いのワタルとカエデがまた一緒にいられる、カエデもそう望んでいるとワタルに嘘をつき、また、カエデには最近ワタルと一緒にいるせいか、嫌がらせの手紙が届いたけれどワタルは自分のそばにいると言ってくれたと嘘をつきます。そんな時、ワタルと一緒の帰り道にシズクがカエデに借りたノートを返すからとカエデの家によると、実はカエデの妹サクラと付き合っているショウマが顔を出したので、その事実を知らないワタルは動揺したのでした。

1話目から読む

妹と付き合っている真実を知らずに傷ついた心

シズクと一緒の帰り道で、カエデに借りたノートを返したいと言うシズクに付き合ってカエデの家に寄ったワタル。するとカエデの後ろからショウマが顔を出したのでワタルは絶句しました。ショウマはカエデの妹サクラと付き合っていて、近頃カエデに嫌がらせの手紙が届くようになったため一緒に帰るようにしていたのですが、その事実を知らないワタルには、噂通りカエデとショウマが付き合っているのだと信じるのに十分な光景でした。

ショウマはきょとんとして「どうした?2人して何か用?」と聞きました。

ワタルは「あ、いや。帰るよ、シズク行こう。」とすぐにその場を立ち去りたい様子でした。

呆然として歩くワタルに「ワタル!大丈夫?」とシズクがたずねると「何が?」とワタルは努めて平常心で答えましたがっ「だって、カエデの家にショウマが。」とシズクにズバリ言われてしまいました。

「俺には関係ないよ。」平気な振りをして答えるワタルのそばにシズクは寄り添うのでした。

一方複雑な気持ちでワタルとシズクを見送ったカエデは、急に玄関に出てきたショウマに「どうしたの急に?」と聞くと、ショウマはサクラに言われてカエデを呼びに来たのだと分かり不思議に思いました。

ショウマかカエデ、どちらかが「妹のサクラと付き合っている」という事実を言葉にしていたらと思うともどかしいですね。シズクが提案したはずの「両想いの2人がまた一緒にいられる」計画はどこへやら。ワタルの気持ちを思うと切ないです。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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