[19]私の居場所を奪った女|妹と好きな人のために自分の気持ちに蓋をし、同級生の策略にハマる1軍女子

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前回のお話

高校時代、お互いに好きな気持ちをなかなかハッキリ伝えられないまま友達関係を続けていたワタルとカエデ。ある日カエデに『ワタルに近づくな』という嫌がらせの手紙が届いて以来、カエデはワタルと距離を置くようになりました。本当は手紙のことをワタルに相談したかったけれど、言えなかったのです。そんなカエデには、いつもショウマがそばにいるようになりました。一方ワタルは、シズクからカエデに届く手紙のことを密告され驚きます。シズクと付き合っている噂を流せばまたカエデと一緒にいられるようになると、カエデが望んでいるかのように巧みに嘘を織り交ぜながら誘導したシズクを信じ、ワタルはシズクと一緒にいるようになり、本当は何も知らないカエデはそんな2人が付き合い始めたのかと思っていました。シズクにも嫌がらせの手紙が届くと、シズクはカエデには「ワタルがそばにいてくれると言った」、ワタルには「カエデがワタルに一緒にいてもらった方がいいと言った」とそれぞれに嘘をつき続けるのでした。ワタルとシズクが一緒にいるようになっても、嫌がらせの手紙はまだカエデに届きました。

1話目から読む

手紙はいったい誰から

カエデは『ワタルに近づくな。お前の妹がまたケガをする』という嫌がらせの手紙に溜息をついていました。

家に帰ると、足にギプスをした妹のサクラが迎えました。『今日も手紙入ってた?』と心配そうにサクラは聞きました。

ショウマは「ワタルに言った方がいいんじゃない?」と言いますが、「もう知ってると思う。シズクも、変な手紙がきたって教えてくれて。」とカエデは答えました。

「最近シズクとワタルが仲良くしてるから・・・ってこと?」手紙の主は、ワタルと一緒にいる人に嫌がらせをしていると思われたので、「多分ね」とカエデは答えました。「その子は大丈夫なの?」と心配するサクラに、「ワタルがそばにいてくれるって話してたから大丈夫だと思うけど」と、シズクの嘘を信じているカエデは言いました。

「ショウマもつき合わせちゃってごめんね」とカエデ。実は、ショウマと付き合っているのはカエデではなく妹のサクラだったのです。「『将来のお義姉さま』に何かあってサクラが悲しむ方が辛いからな~」と、ショウマはクレーンゲームで勝ち取ったぬいぐるみを抱きかかえるサクラの隣で笑いました。

ワタルさんかカエデさん、どちらかが勇気を出して手紙のことを話せば誤解が解けて一緒にいられるのに、ともどかしい気持ちになりますね。でもギプスをしているサクラさんのことを『お前の妹がまたケガをする』と手紙に書かれているのが心配で、ワタルさんと距離を取ってしまいますよね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

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