[18]私の居場所を奪った女|思惑通りに引き裂かれ好きな人に届かない気持ち。脅迫文の主は未だ分からず

アイコンイメージ
前回のお話

高校の同級生ワタルと結婚して娘ミズキと3人で幸せに暮らしているシズク。高校卒業以来、久しぶりに地元に戻ってきていたカエデと再会します。カエデの帰省をきっかけに開かれた同窓会では、愛妻家で知られるショウマと仲良さそうに肩を寄せ合い、更には一緒のタクシーで帰宅して行ったカエデ。「ショウマはまだカエデのことが忘れられないのかな」と呟くシズクの隣でワタルは無言ながらも心配そうに去っていくタクシーを見つめていました・・・。時は高校時代に遡ります。可愛くて明るくて、男子からも女子からも人気だったカエデは、いつも一緒に帰っているワタルとは仲の良い友達でしたが、お互いに本当は好きな気持ちを打ち明けられずにいました。そんな2人をいつもそっと見ていたシズクは、突然ショウマとばかりいっしょに帰るようになってしまったカエデは、実は『ワタルに近づくな』という脅迫文を受け取っているとワタルに密告しました。本当はワタルと一緒にいたいけれど、大切なワタルに迷惑がかかるからと離れているのだとシズクは説明し、自分と付き合っているという噂が流れればまたワタルとカエデは一緒にいられるという提案をして、カエデもそう望んでいると嘘をつきます。シズクの言葉を信じたワタルと一緒にいるようになったシズクですが、実はカエデには自分に脅迫文が届いたことで、ワタルは自分と一緒にいてくれると言ったと嘘をついていました。ワタルに相談しようか悩んでできなかったカエデは愕然とします。そしてシズクはさらにワタルにも、脅迫文が届いたシズクに、カエデが「ワタルのそばにいた方がいい」と言ったと嘘をつきました。

1話目から読む

迷惑がかかるのを避けて離れてもなお届く脅迫文

ショウマと一緒に帰るようになったカエデ。帰宅時間にはカエデを教室まで迎えに行ったり、学園祭のときはカップル誕生のきっかけになる「男子のネクタイを女子に貸す」という学校の風習通りに、自分のネクタイをカエデに「持ってて」と渡したり、何かとカエデを気にかけているショウマですが、カエデの気持ちはワタルにあると分かっているようです。

「好きなんでしょ?」というショウマの質問には答えず、カエデは「ねぇ!今日からチョコのデザート新発売だって!ウチに行く前にコンビニよっていい?」と話を逸らしました。

帰り道、クレーンゲームに気づいたショウマは、嬉しそうに「やっていい?」とカエデに荷物を預けました。

大きなぬいぐるみゲット目指してクレーンゲームに挑むショウマの姿を笑いながら写真に収めるカエデ。ショウマは目当てのぬいぐるみをゲットして、2人はカエデの家に着きました。

ポストに1通の手紙が入っているのを見つけたカエデの顔が曇りました。なんの手紙か分かっているショウマは「カエデ、家に入ろう」と優しく言いました。

ワタルさんといつも仲良く一緒に帰っていることが原因でカエデさんに嫌がらせの手紙が届いたと思われたので、標的がシズクさんに移ったのは想定内でしたが、いまだにカエデさんにも届く手紙の意図が分からなくて不安になりますね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。
SNSで育児絵日記を描いています。

この記事をSHAREする