息子が真っ先に気にしたのは財産のこと

渉と離婚してから、私たちをずっと支えてくれたお母さん。私が安心して仕事に打ち込めるよう、子どもたちのお世話を引き受けてくれただけでなく、習い事や留学の費用まで惜しみなく援助してくれました。今となっては、お母さんには感謝の気持ちしかありません。
それから数年後、お母さんが亡くなりました。そのことを渉に伝えると、彼は悲しむ素振りも見せず「わかった家に帰るよ、あのさ・・・財産のことなんだけど」と切り出します。母親を亡くしたにもかかわらず、真っ先に気にするのは財産のこと。元妻ながら、あまりにも卑しい態度に呆れてしまいました。

その翌日。私は自宅に弁護士と渉たちを呼び、お母さんが遺した遺言書を開封しました。「本日、遺言者様が公証人と作成した正当な遺言書を読み上げます、ご本人の明確な意思と決断が記されたものです」弁護士の言葉に、渉と祥子さんは固唾をのんで耳を傾けます。

しかし、遺言書の内容は、渉たちが思い描いていたものとはまったく違っていました。お母さんは所有する全ての不動産を、養女である私に相続させると明記していたのです。「え・・・由美が養女!?」その事実を知った渉と祥子さんは、ひどく驚いた表情を見せました。

お母さんは生前、手元の現金をアパート経営用の土地や建物へと換えていました。そのため、渉が相続できる現金はほとんど残っていなかったのです。莫大な財産が手に入ると信じていた祥子さんは机を強く叩き、「どういうこと!?渉が相続するお金、ほとんど残ってないじゃない!」と怒りをあらわにします。

そして、私を鋭い目つきでにらむと「あなた、もしかして渉の財産を狙ってたんじゃないでしょうね!?」と声を荒げました。まったく人聞きの悪い話です。お母さんの財産を狙っていたのは、どう考えても渉と祥子さんの方。高齢になった頃合いを見計らって、気遣うような連絡をしてきて、それだけでお母さんの心が動くとでも思ったのでしょうか。
加奈子さんはきっと、渉さんへの復讐として、この結末を長い時間をかけて思い描いていたのでしょう。高齢になった途端にご機嫌を取るように連絡してきた渉さんと、加奈子さんに一度も会わずに財産だけを当てにしていた祥子さん。この2人は、ある意味お似合いなのかもしれませんね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
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略奪女が文句言ってんじゃねーよ
息子も本当に馬鹿。
紙の遺言書以外にお母さんが生前に撮った息子にあてたビデオメッセージとかないのかなぁ。
とことんクズ息子を罵倒して縁切り宣言とかあったらいいな。