[21]息子の離婚|絶対に幸せにはしない。妻を捨て愛人と一緒になった息子へ用意周到に復讐の準備をしていた母

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前回のお話

息子の渉さんが、第二子を妊娠中の妻由美さんと離婚して元恋人の祥子さんと再婚すると知り、加奈子さんは驚きます。その姿に、かつて自分を苦しめた夫省吾さんの姿が重なりました。若い頃、省吾さんの実家で義母の嫁いびりと夫の無関心に耐える日々を送っていた加奈子さん。ある日、省吾さんは「昔結婚を約束した女性の面倒を見る」と言い出し、妊娠中の加奈子さんを置いて突然家を出て音信不通に。離縁も許されないまま、加奈子さんは義両親の世話をしながら息子の渉さんを必死に育てました。やがて義父が亡くなり、義母の介護が始まった頃、省吾さんの愛人から「もう必要ない」と連絡が入り、病気の省吾さんを引き取ることに。文句ひとつ言わず義母と省吾さんの介護を全うし、2人を看取った加奈子さんは、四宮家の土地と財産を引き継ぎようやく長い苦労が報われました。しかし、平穏は長く続きません。今度は大切に育ててきた渉さんが省吾さんと同じ過ちを繰り返して妻子を捨て、慰謝料や養育費すら渋ります。加奈子さんは不誠実な渉さんへの怒りを胸に、由美さんと孫2人を支えることを決意。それから十数年後、それまで何の連絡もしてこなかった渉さんから突然電話がかかってきました。表向きは母を気遣う言葉でしたが、相続のことを気にしているのが手に取るようにわかりました。遺言書を書いたから心配しなくていい、自分が死んだら連絡するように由美さんに伝えてあると言うと、渉さんはホッとしてそれきりまた音沙汰なし。数年後、由美さんから母の訃報を受けた渉さんは、悲しむ様子もなく一言目に相続の話を切り出しました。その後、由美さん、渉さん、祥子さんに弁護士から加奈子さんの遺言が伝えられました。内容は、ほとんどの財産を養女となった由美さんに渡し、渉さんにはわずかな現金だけを渡すというものでした。予想外の内容に渉さんは驚き、祥子さんは怒りを露わにしました。

1話目から読む

あの子たちを絶対に幸せにはしない

渉の不倫で離婚となってからも、渉のお母さんは私と子ども達に惜しみないサポートをしてくれ、二人三脚で育児をしてきました。そんなお母さんが亡くなり、渉と祥子さんとともにお母さんが遺した遺言書の内容を確認しました。そこに書かれていたのは、養女の私にすべての不動産を相続し、渉にはわずかな現金のみを相続するという内容。渉と祥子さんは、私がお母さんの養女になっていたことにひどく驚いていました。

実は、渉と離婚した直後、お母さんから「由美ちゃん。私、渉に財産を相続させたくない。あんなクズにお金を渡したくない。あなたに渡したいの」と言われました。子ども達にとってのおばあちゃんということには変わりありませんが、渉さんと離婚した私はもう他人です。他人の私にそんなふうに言ってくれるなんてとても驚きましたが、あまりに申し訳なさすぎて「そんな・・私いらないです」とお断りしました。

しかし、お母さんは「ううん。渉を許せないのよ。だから由美ちゃんに遺産が渡せるように養子縁組してほしいの」と力強く言いました。そこまで考えてくれているなんて・・。私は申し訳ない気持ちとありがたい気持ちで戸惑いながら「いいんですか?」と聞くと、お母さんは「もちろんよ!」と満面の笑みで言ってくれました。

私の気持ちを確認すると、お母さんは渉に渡る遺産を少なくするために弁護士さんに相談しました。養子縁組・生前贈与・学資保険・生命保険の受取人の変更など、渉には最低限の現金だけを残し、家や主要な資産はすべて私に渡すようにしてくれたのです。

数年前、渉から突然連絡がきたときは「やっぱり遺産のことで電話してくると思ったわ。今まで音信不通だったくせに。事前に準備しておいてよかった」と腹立たしそうに言っていました。

その後、自分がもう長くはないと悟ったお母さんが私の手を握りながら「由美ちゃん。申し訳ないけど渉には私が死んでから連絡して。私はあの子に二度と会いたくないから」と言うので、私はもうすぐお母さんがいなくなってしまう悲しさに胸を締め付けられながら「わかりました・・」と答えました。すると、お母さんは「自分の取り分が少なくてガッカリすればいいわ。絶対にあの子たちを幸せにはしない」とポツリ。この言葉からはお母さんの執念のようなものを感じました。自分を苦しめた夫と同じ道を歩んだ息子へのこの仕打ちは、夫への復讐でもあったのかもしれません。

渉さんの不誠実さがどうしても許せない加奈子さんは、血の繋がった息子の渉さんではなく由美さんへ財産を残すことを望みました。養子縁組や生前贈与など、弁護士に相談してできる限り由美さんが遺産を多く受け取れるようにし、渉さんへ渡るお金がほとんど残らないように用意周到に準備。加奈子さんはそれほど渉さんのしたことを許せず、由美さんや孫たちを大切に思っていたのですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお

最新のコメント
  • 囀る鳥 より

    良かった!準備大事!

  • もも より

    用意周到な加奈子さん、渉にいく遺産は最小限にすることに成功しましたね、バカ息子と強欲浮気相手の悔しがる顔を見せてあげたかった。由美さんとお孫さんたちが幸せになりますように

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