あの子たちを絶対に幸せにはしない

渉の不倫で離婚となってからも、渉のお母さんは私と子ども達に惜しみないサポートをしてくれ、二人三脚で育児をしてきました。そんなお母さんが亡くなり、渉と祥子さんとともにお母さんが遺した遺言書の内容を確認しました。そこに書かれていたのは、養女の私にすべての不動産を相続し、渉にはわずかな現金のみを相続するという内容。渉と祥子さんは、私がお母さんの養女になっていたことにひどく驚いていました。
実は、渉と離婚した直後、お母さんから「由美ちゃん。私、渉に財産を相続させたくない。あんなクズにお金を渡したくない。あなたに渡したいの」と言われました。子ども達にとってのおばあちゃんということには変わりありませんが、渉さんと離婚した私はもう他人です。他人の私にそんなふうに言ってくれるなんてとても驚きましたが、あまりに申し訳なさすぎて「そんな・・私いらないです」とお断りしました。

しかし、お母さんは「ううん。渉を許せないのよ。だから由美ちゃんに遺産が渡せるように養子縁組してほしいの」と力強く言いました。そこまで考えてくれているなんて・・。私は申し訳ない気持ちとありがたい気持ちで戸惑いながら「いいんですか?」と聞くと、お母さんは「もちろんよ!」と満面の笑みで言ってくれました。

私の気持ちを確認すると、お母さんは渉に渡る遺産を少なくするために弁護士さんに相談しました。養子縁組・生前贈与・学資保険・生命保険の受取人の変更など、渉には最低限の現金だけを残し、家や主要な資産はすべて私に渡すようにしてくれたのです。

数年前、渉から突然連絡がきたときは「やっぱり遺産のことで電話してくると思ったわ。今まで音信不通だったくせに。事前に準備しておいてよかった」と腹立たしそうに言っていました。

その後、自分がもう長くはないと悟ったお母さんが私の手を握りながら「由美ちゃん。申し訳ないけど渉には私が死んでから連絡して。私はあの子に二度と会いたくないから」と言うので、私はもうすぐお母さんがいなくなってしまう悲しさに胸を締め付けられながら「わかりました・・」と答えました。すると、お母さんは「自分の取り分が少なくてガッカリすればいいわ。絶対にあの子たちを幸せにはしない」とポツリ。この言葉からはお母さんの執念のようなものを感じました。自分を苦しめた夫と同じ道を歩んだ息子へのこの仕打ちは、夫への復讐でもあったのかもしれません。
渉さんの不誠実さがどうしても許せない加奈子さんは、血の繋がった息子の渉さんではなく由美さんへ財産を残すことを望みました。養子縁組や生前贈与など、弁護士に相談してできる限り由美さんが遺産を多く受け取れるようにし、渉さんへ渡るお金がほとんど残らないように用意周到に準備。加奈子さんはそれほど渉さんのしたことを許せず、由美さんや孫たちを大切に思っていたのですね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
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良かった!準備大事!
用意周到な加奈子さん、渉にいく遺産は最小限にすることに成功しましたね、バカ息子と強欲浮気相手の悔しがる顔を見せてあげたかった。由美さんとお孫さんたちが幸せになりますように