慌てて帰宅するも彼氏の姿がない

涼介との同棲開始からしばらく経ったある夜、私は溜まりに溜まった涼介への愚痴を友達の美鈴に聞いてもらっていました。美鈴からは、同棲をやめて別れることを勧められました。できることなら私だってそうしたい・・。でも、ほぼ私の希望に合わせた家に決めたのに数週間でやめたいとは言いづらいし、別れたとしても職場が同じなのが気まずいし・・色々と気になってしまい踏み切れません。あーだこーだと話していると、涼介から『早く帰ってきて』とメッセージが届きました。スルーしようと思っていると、今度は『息が苦しい』というメッセージ。私は心配で慌ててお店を飛び出しました。
大慌てで家に帰った私は、勢いよく玄関を開けて「涼介!?」と呼びかけました。しかし、部屋の中は真っ暗で静まり返っています。「え・・?」私は肩で息をしながら、目の前の状況を飲み込めずにいました。

どういうこと??涼介は?私はすぐに涼介に電話をかけました。「もしもし涼介!?どこにいるの?」と焦る私に、電話に出た涼介はなんとも冷静な声で「駅近くの喫茶店だけど」とさらりと答えたのです。

どういうこと??ますます意味がわかりません。「いや・・私に『帰ってきて』『息ができない』って送ったでしょ!?」と聞くと、涼介は「違うよ。『帰ってきて』『息が苦しい』って送ったんだよ。別に家にいるとは言ってないし、息が苦しかっただけで息してるし」と飄々と答えました。本当なんなのこいつ・・!今までも何度も思いましたが、やっぱり涼介の行動は謎すぎてついていけません。特に今日のことは本当にイライラするし、もうこの人とはやっていけない・・。強くそう思いました。

ついさっきまで涼介と別れることをためらっていた私ですが、「別れよう。こんな家、出て行こう。そうしよう」とスッと心が決まりました。電話の向こうでは「心配した?急いで帰ってきてくれたの?駅前来る?」と涼介がまだ話していましたが、何も頭に入って来ません。ふとテーブルの上に目をやると、1冊の本が置いてあるのが見えました。

それは、涼介が家でよく読んでいた本でした。カバーがかけてあったので何の本なのかは知らなかったのですが、何気なく開いてみた私は驚きました。唖然としていると、「聞いてる?来るの?来ないの?ねぇ・・」と涼介がまだ何か話していましたが、私は何も言わず電話を切りました。そして、すぐに美鈴に電話をかけ「さっきはごめん!ちょっと手伝って欲しいんだけど・・」とお願いし、次に職場の高橋くんにも「あのさ、ちょっと今から・・」と電話をかけました。
「息が苦しい」とメッセージを送ってきた涼介さんを心配して急いで帰って来た三咲さん。でも、どうやらあのメッセージは三咲さんを試しすために送ったようですね。涼介さんが何をしたいのかさっぱりわかりませんし、あんなたちの悪い嘘をつくなんて信じられません。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
監修・校正:ママ広場編集部 編集:石野スズ
脚本・作画:めめ
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狼少年の童話みたいに気を引くために嘘をついたのなら
羊飼のように報いを受けることも覚悟しろよ
別れようって思うまでに相当時間かかってるけど何でなの?
良い所が一つも無い男じゃん。