前回の話
ナオキくんママからのメールには「友だちも助けてくれないなんて人として最低」と書かれていてズーンと落ち込むママ、でも「これでもうナオキくんは来ないよ」と言われ、気持ちを切り替えました。その後、他のママさんの所にも同じように突撃していると聞き、本当に利用されていただけなんだと切なくなるママは、ナオキくんママと徐々に距離を置くようになったのでした・・。
自己中ママ友が無理すぎる[14完]親の考え方が子どもに与える影響
その後、ナオキくんはママにばったり会うと、聞こえるように嫌味を言うようになりました。
「あ、ナオキくんだ・・」
「!「はぁ~、コーラもない家なんて行く意味ないしなぁ」
悪かったなぁ・・!(怒)
と心で呟くママ・・
もしかしたら、ナオキくんママが悪く言っているのかもしれません・・。
困ったら、シンゴくんの家に駆けこめばいい。(シンゴくんの家の都合は考えない)
というのはナオキくんママの考えで、ナオキくんはお母さんの教えを守っただけ。
もしかしたら、ナオキくんとの登校も、シンゴが「使える子」だったから、「一緒に行こう」と話していたのかもしれません。
ただ「利用してる」だけの友アチだから、待ち合わせしてるのにナオキくんが勝手に先に登校しちゃっても、シンゴの気持ちは考えないし、シンゴが吹雪の中、外で待ってても何も思わない。
・・そして、うちのことも、「都合良く使える放課後の家」としか思っていないから、うちに赤ちゃんがいても「鍵を忘れたら、シンゴくんちに駆け込め」なんて教えていたのかな。
そう思うとなんだか悲しい・・。
・・もう付き合えない。
・・もう無理。
そう思ったママは、
でも、ナオキくんも被害者のひとりなのかもしれない、と思い当たって・・
ナオキくんは、大好きなお母さんの考え方が100%正しいと信じて大人になっていく。
・・それがどんなに社会的に受け入れられない、傲慢で自分勝手な考え方であったとしても。
「ナオキくんは大きくなるにつれて、人間関係で苦労するんじゃないかな・・」
そう呟くママに「母さん、何ー?」と聞くシンゴくん、
そして「何でもなーいっ!」と答えるママ・・
親の無意識の考え方を、子どもは良くも悪くも受け継いでしまいます。
そして、その受け継いだ考え方は、子どもの人生に長きにわたって影響を及ぼします。
余計なお世話かもしれないけれど、ナオキくんのこれからが心配になったママなのでした。
その後、中学校が別になってから、ナオキくんともナオキくんママとも完全に付き合いがなくなったシンゴくんとママ、
近所の方からも、ナオキくん親子の話は全く聞いたことがなく・・
今頃、どうしているのだろうとふと思い出すのでした・・。
完
次回ママ広場オリジナルマンガは「在宅ワークのオレ、妻の地雷を踏む」です。
[1]仕事なんだから仕方ないだろ?妻の家事負担が増えたことに気づかないオレ。在宅ワークのオレ、妻の地雷を踏む
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
脚本・編集:ママ広場編集部 作画:めめ
めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。