子どもがくしゃみ。風邪と花粉症の違いがわかりません。アルバアレルギークリニック院長、続木先生に伺いました!

子どもがくしゃみや眼のかゆみを訴えるように!これってもしかして花粉症?!今回はアレルギー専門のお医者さまであるアルバアレルギークリニック院長、続木康伸先生に子どもの花粉症についてお伺いしました。



花粉症って子どももなるの?

アレルギーは何歳からもでも起こりえますが、花粉症はメジャーなアレルギーの中でも、年齢が低いうちになってしまうタイプのアレルギーではありません。花粉症の患者さんが最も多いスギであれば、2歳くらいからともいわれていますが、多くは5歳以上から始まるのが通常です。
しかし、花粉症は地域によって、原因となる花粉が大きく違いますし、近年では採血で検査できないような、ローカルな花粉が増えています。

風邪との違いがわかりません

花粉症は、毎年繰り返しているならばわかりやすいですが、そうでなければ風邪との違いは期間と症状です。
花粉症であれば、眼のかゆみ、くしゃみ、鼻水が花粉のシーズンから始まり、シーズン中はずっと症状があります。また、外に出ると症状が出るけれど、自宅にもどると軽快するのは花粉症の症状です。
花粉症は、年齢が大きくなっても症状が軽くなることはありません。
全ての病気がそうですが、症状が出てからだと薬の効果が十分見込めないことも少なくありません。

日常生活で気を付けたいことは?

毎年同じ時期に症状がでているのであれば、症状がでる1~2週間前から予防的に薬を使うことが重要です。
症状がでないようにしておきましょう。
花粉症を含め、アレルギーは体の中に入ってこなければ症状はでません。
そのため、花粉症を予防するマスクやゴーグルが必要な場合もあります。
また、自宅の中に花粉を持ちこまないように外で払うなどの対応が必要です。

花粉症の場合、免疫療法のみが根治する可能性のある唯一の方法です。
日本ではスギ花粉しか健康保険の適応はありませんが、日本以外の国では複数種類の花粉をその人に合わせてミックスし、予防接種のように注射したり、4種類のイネ科花粉がミックスされた薬での舌下免疫療法もあります。
また、2020年より12歳以上の重症スギ花粉症の方に対して、注射でアレルギー反応が起きないようする薬も使えるようになっています。
上記の症状で対応できない場合には、主治医に相談してみるとよいでしょう。
早め早めの対策を心がけたいですね。

[執筆者]

続木 康伸(つづき・やすのぶ)先生
アルバアレルギークリニック 院長

[プロフィール]
新生児から妊婦まで、九州や東京からも患者が訪れるアルバアレルギークリニック院長 。
これまでの経緯をよく聞いて、あなたの症状に対して薬を選び、これまでとは違った角度で血液検査の分析を行い、あなたのアレルギーを全く別の方向からアプローチすることを目指しています。

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