兄弟げんかはどうやって止める?陰陽五行からみる子どもの気質と年齢別対応法

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気質別・公平な仲裁のコツ

自分と同じ気質の子への対応
共感しやすい分、甘くなりがちです。意識的に客観的な視点を持ち、「この子にとって本当に良い対応は何か」を考えましょう。

自分と異なる気質の子への対応
理解しにくい行動でも、「この子なりの理由がある」と考え、まずその子の気持ちを聞くことから始めましょう。自分の価値観で判断せず、その子の特性を受け入れることが大切だと考えます。

年齢別対応のコツ

3-6歳の幼児期
この時期は基本的な安心感の確立が重要です。けんかが始まったら、まず双方の気持ちを受け止めます。「悔しかったね」「嫌だったね」と感情を言語化してあげることで、子どもは自分の気持ちを理解できるようになります。

【気質別の対応例】
木の子:「勝ちたかったのね」と競争心を認める
火の子:「見てもらいたかったのね」と承認欲求を理解する
土の子:「みんなで仲良くしたかったのね」と調和への願いを受け止める
金の子:「正しいことをしたかったのね」と正義感を評価する
水の子:「一人で考えたかったのね」と内省の時間を尊重する

7-10歳の学童期
自我が発達し、正義感も芽生える時期です。「なぜけんかになったのか」を一緒に考え、問題解決のプロセスを教えましょう。兄弟それぞれの言い分を平等に聞き、解決策を子どもたち自身に考えさせることが大切です。
この時期には、気質の違いを子どもたち自身にも説明し始めることができます。「お兄ちゃんは競争が好きで、弟は一人で考えるのが好き。どちらも素晴らしい特徴なんだよ」と違いを認め合えるよう導きます。

11歳以上の思春期
感情コントロールを学ぶ重要な時期です。親は仲裁者というより相談相手として接し、兄弟が自分たちで解決する力を育てます。「どうしたら次は上手くいくと思う?」と未来志向の質問を投げかけましょう。

この年齢になると、自分と兄弟の気質の違いを理解し、お互いを尊重する方法を学ぶことができます。

日常生活でできる改善策

1)個別の時間を作る
兄弟それぞれと一対一の時間を定期的に設けます。たとえ10分でも、その子だけに集中して向き合うことで、愛情不足からくるけんかを減らせます。

【気質に応じた個別時間の過ごし方】
木の子:一緒にスポーツや競争ゲームを楽しむ
火の子:たくさん話を聞いて、表現を褒める
土の子:ゆったりとした時間を共有し、安心感を与える
金の子:本人がやりたいことを集中してできる環境を与える
水の子:静かな環境で深い話をする

2)住環境を整える 
できるようなら、 風水の観点から、子ども部屋の配置を調整するのもおすすめです。兄弟の机を向かい合わせにせず、それぞれが集中できる配置にしたり、共有スペースに観葉植物を置いたりして、気の流れを改善しましょう。

3)感情のコントロール法を教える
怒りを感じたときの対処法を具体的に教えます。「10数える」「深呼吸する」「別の部屋に行く」など、怒りを収める方法を一緒に練習しましょう。

4)家族会議の開催
定期的に家族全員で話し合う時間を設けます。お互いの気質や特徴を理解し合い、家族のルールを一緒に決めることで、けんかの予防につながります。

専門家への相談が必要な場合

以下のような状況では、カウンセラーや専門機関への相談を検討してください。
・暴力を伴うけんかが頻繁に起こる
・一方的ないじめの構造がある
・家族全体の関係性に深刻な影響が出ている
・学校生活や睡眠に支障をきたしている
・親自身が感情的になりすぎて適切な対応ができない

まとめ

兄弟げんかは成長過程で自然に起こるものですが、適切な対応により、子どもたちの成長につなげることができます。それぞれの気質を理解し、年齢に応じた対応を心がけることで、兄弟がお互いを尊重し合える関係を築いていけるでしょう。
また、無意識の偏りがあれば偏りをなくすことを意識しましょう。公平で愛情深い仲裁ができるようになれば、兄弟げんかは家族の絆を深める貴重な機会となるはずです。

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