地味な私にも優しく声をかけてくれる王子様


インカレサークルで知り合った彼は、コミュ力が高くていつもたくさんの友達に囲まれていました。初めて会ったときも、「今度の幹事?俺やるやる!いいよ、任せてって!」と率先して飲み会の幹事を引き受けていました。

「あ、それ手伝うよ」「お~久しぶり。元気ぃ?」とみんなに声をかけて回る彼を見て「なんか・・すごくかっこいい人いる・・」と思ったのが彼の第一印象です。その後も、彼は「来週の日曜来れる人~。お前も来いよ~」と分け隔てなくみんなに声をかけていました。

なかなか馴染めない人にも声をかけ、どんどん仲のいい人を作っていく彼。私もそんな彼に声をかけてもらった一人でした。目が合って焦る私に「初めまして。オレ、レン。名前は?」と気さくに話しかけてくれ、私は緊張しながら「ミカです・・」と答えました。これが私とレン君の出会いでした。

「ミカちゃん、よろしくね!みんないいやつだからすぐ楽しくなるよ!」レン君は優しくそう言ってくれました。引っ込み思案で自分からグイグイ行けるタイプではない私にとって、レン君は救いの手を差し伸べてくれた王子様でした。

友達に呼ばれて歩き出したレン君は、くるりと振り返ると「サークルの連絡とかあるから連絡先教えてー」とにっこり。私は慣れない男の子との連絡先交換にドキドキしながら連絡先を交換。そこからレン君とのメッセージのやり取りが始まりました。先に連絡をくれるのはいつもだいたいレン君。「おはよ~!」「おはよ」、「今日は1コマ目から授業だったー」「お疲れさまー」内容はたわいもないことばかり。

スマホを手にずっとメッセージのやり取りをしているレンさんは、友達から「レンー!なんだよ彼女ー?」と聞かれると、笑みを浮かべながら「んー、いやー」と曖昧な返事。

「レン君、返事早いしかわいい・・。でも、何でこんなに連絡くれるんだろう??」レン君から頻繁にくる連絡に戸惑いながらも、キラッとした笑顔がまぶしく、優しい言葉と気を遣ってもらっている居心地のよさを感じ・・私はどんどんレン君に惹かれていきました。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。
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