【医師が解説】トゥレット症候群になりやすい子の特徴は?チックとの違いと原因

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トゥレット症候群がどんな病気がご存じですか?「しつけのせい」という「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」や「メンタルヘルス」への理解が注目される今、正しく知ることが重要です。症状や対処法について、たけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生が詳しく解説します。

「まばたきが多い」「首を振るしぐさを繰り返す」「変な声が出る」——お子さんのこうした様子に気づいて、心配になったことはありませんか。「くせだから」と様子を見ているうちに、「もしかしてトゥレット症候群では」と不安になるご家庭も少なくありません。今回は、トゥレット症候群とチックの関係、原因や治療、ご家庭での関わり方についてお伝えします。

トゥレット症候群は「精神的な病気」ではありません

トゥレット症候群と聞くと、精神的な病気や、しつけの問題と誤解されることがありますが、そうではありません。トゥレット症候群は、脳の中で運動をコントロールする神経の働き方に関係して起こる、神経発達症のひとつです。

原因はまだ完全には解明されていませんが、脳内のドパミン(ドーパミン)という神経伝達物質の働き方に偏りがあることが関係していると考えられています。また、遺伝的な要因が関わることも知られており、育て方や本人の性格、気合いの問題で起こるものではありません。緊張や疲れ、興奮した場面で症状が目立ちやすくなることはありますが、それは「ストレスが原因で発症する病気」という意味ではなく、もともとある症状が誘因によって出やすくなる、という理解が近いです。

チックとトゥレット症候群はどう違う?

「チック」とは、本人の意思とは関係なく、突然起こる素早い動きや発声のことです。まばたき、顔をしかめる、首を振るといった「運動チック」と、咳払いや鼻をすする、意味のない声を出すといった「音声チック」があります。それぞれ単純な動き・音のもの(単純チック)と、まとまった動作や言葉になっているもの(複雑チック)に分けられます。

チックは決して珍しいものではなく、成長の過程で一時的に見られるお子さんは少なくありません。1年以内におさまるものを「一過性チック」、運動チックか音声チックのどちらか一方が1年以上続く場合を「慢性チック」と呼びます。そして、運動チックと音声チックの両方が1年以上にわたって続く場合を、トゥレット症候群と呼びます。つまりトゥレット症候群は、チックという症状の中でも、経過が長く、種類も複数にわたるタイプ、という位置づけになります。

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