日に日に熱くなるなか、子どもの熱中症が心配。夏本番になる前に、やっておいた方がいい対策などはある?日頃からどんなことに気を付けて生活すればいい?そんな悩みについて、まえだ整形外科リウマチクリニック院長の、前田俊恒先生にお聞きしました。

子どもを熱中症から守るために
日々の生活でできる熱中症対策と暑さに負けない体づくり
年々、夏の暑さが厳しくなっています。最近では、真夏だけでなく、5月や6月頃から熱中症が問題になることも増えてきました。
特に子どもは、大人よりも体温調節が未熟なため、熱中症になりやすいといわれています。そのため、「まだ大丈夫」と思っているうちに、急に体調を崩してしまうことがあります。部活動や外遊び、登下校など、日常生活の中にもリスクはたくさんあります。
今回は、保護者の方に知っておいていただきたい「子どもの熱中症対策」について、家庭でできる工夫から、学校や部活動での備えまで、分かりやすく解説します。
なぜ子どもは熱中症になりやすいの?
子どもは、大人に比べて体温調節がまだ十分に発達していません。
大人は暑くなると汗をかいて体の熱を逃がしますが、子どもはその働きがまだ十分ではありません。また、体が小さいため、周囲の気温の影響を受けやすい特徴もあります。
子どもは、地面に近い位置で生活しているため、アスファルトからの照り返しの影響を受けやすいことも注意点です。実際、真夏の地面付近の温度は、大人が感じる気温よりさらに高くなることがあります。
さらに、子どもは遊びや部活に夢中になると、自分の体調変化に気づきにくいことがあります。「まだ頑張れる」と無理をしてしまい、気づいた時には熱中症になっているケースも少なくありません。
普段からできる熱中症対策
熱中症対策というと、「水を飲む」ことを思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん水分補給はとても大切ですが、それだけでは十分ではありません。
実は、毎日の生活習慣の方が熱中症予防に大きく関係しています。
●しっかり睡眠をとる
寝不足は熱中症のリスクを高めます。
睡眠不足になると、体温調節を行う自律神経の働きが乱れやすくなります。
特に、夏休みになると生活リズムが乱れやすいため注意が必要です。
・夜更かしをしない
・朝起きる時間を一定にする
・エアコンを上手に使って眠りやすい環境を作る
といったことを意識しましょう。
●朝ごはんをしっかり食べる
実は、食事からも水分や塩分を摂っています。朝食を食べないまま学校へ行くと、体は水分不足の状態で1日をスタートすることになります。
特にご飯やパンだけではなく、味噌汁やヨーグルト、果物などを取り入れると、水分やミネラル補給にも役立ちます。
また、朝食を食べることで体が目覚め、暑さに対応しやすくなる面もあります。
●暑熱順化を意識する
最近よく聞く「暑熱順化」とは、『本格的に暑くなる前から、暑さに体を慣らすこと』です。
急に暑くなると、体はうまく汗をかけず、熱を逃がしにくくなります。しかし、少しずつ暑さに慣れることで、上手に汗をかけるようになり、体温が上がりにくくなることで、熱中症になりにくい体づくりにつながります。一般的に、暑熱順化には数日から2週間程度かかるといわれています。
●家庭でできる暑熱順化の方法
○軽い運動をする
○外遊びを少しずつ増やす
○お風呂はシャワーだけでなく湯船につかる
○エアコンに頼りすぎない時間を少し作る
ポイントは、「無理をしないこと」です。
暑い日に急に激しい運動をすると、逆に熱中症になる危険があります。特に、暑くなり始めの時期は注意しましょう。
![ママ広場 [mamahiroba]](https://mamahiroba.com/wp-content/themes/mamahiroba-2024/images/common/logo.webp)
