[3]子どもには視える|気のせいじゃなかった!市松人形の位置が変わるのは自分で歩いていたから

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前回のお話

ある日、ファミレスで誰もいないはずの隣のテーブルにおじさんとおばさんが座ってると言った5歳の娘リコちゃんにゾッとしたママ。「子どもには視えるのかなぁ」と思う気持ちもありつつ半信半疑だったママですが、その夜リコちゃんを寝かしつけるため添い寝していたとき、ふと「リコっていつも壁側で寝るよね?」と聞くと「怖いから」とポツリと言った後、「ママは怖くないの?」と聞いてきたリコちゃん。「そうだね。リコは何が怖いの?」と聞き返すと、リコちゃんはママの方を指差しながら「ママのとなりにおじさん寝てるよ」と一言。予想外の言葉に固まりながらママが「え。今も?」と聞くと、リコちゃんは真顔で頷きました。恐怖に震えながらもリコちゃんを怖がらせないよう必死に平静を装って寝かしつけを続行したママでした。

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市松人形が自分で歩いて移動?娘の言葉にゾッ

リコがファミレスで誰もいないテーブルにおじさんとおばさんがいると言ったり、寝かしつけをする私の隣におじさんが寝ていると言ったりという恐怖体験をしてからしばらく経った頃、私は自宅の市松人形を見てふと違和感を覚えました。「あれ?市松人形こんな向きで置いてたっけ・・」と思った私は、「リコ~。お人形動かした?」と聞いてみるも「ううん。触ってないよ」とリコは言います。

「あれ~?移動なんてさせたっけな・・?」と不思議に思いつつも、私は特に気にすることなく人形をもとの位置に戻しリコと買い物に出かけました。

それからまた数日後・・。人形を見ると明らかにまた位置が変わっていました。「・・あれ?!またお人形の位置が変わってる!!」と私が驚いていると、リコが「暑いからだって」と言ったのです。まるで誰かに聞いたような言い方をするリコに違和感を覚えた私は、少し考えて「あつい?・・あ~なんだ・・日が当たるからリコが移動させてくれたの?」と聞いてみたのですが、

「ううん。私は触ってないよ」とリコはきっぱりと否定。「え・・違うの?」と聞くと・・リコは「お人形が自分で歩いてた」と平然と言ったのです。嘘を言っているようには到底見えないリコの様子に私はゾワッと鳥肌が立ちました。

じ・・自分で歩いてた・・・・?!リコの言葉を頭の中で繰り返しながら私は冷や汗ダラダラ。「そ、そっか~!!こっちの場所の方がいいんだね!!」と引きつる笑顔で言いながらリコを連れてそそくさとその場を離れました。動くはずのない人形が歩くという信じがたい現象を体験した私ですが・・その後、人形が動くことはありませんでした。あれは一体なんだったのでしょう。

人形の位置が変わっていることに気づいたとしても、たいていは「気のせいかな」「気付かずに触っちゃってたのかな」で終わるもの。それが子どもの一言で恐怖体験に変わってしまうこともあるのですね。「お人形が自分で歩いてた」と話すリコちゃんの様子をみても嘘をついているとは思えませんね。何か被害があるわけではありませんが、人形が自分で歩くなんて怖すぎます!

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
2020年生まれ長男・2023年生まれ次男を育児中のワーママです。
育児の記録のため、絵日記をゆるゆると描いています。

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