【前編】子どもの気になるクセを見つけた時は?治せる?治せない?

服を裏返して着るのは肌感覚が人一倍優れている証拠。子どもに気になるクセを見つけた時はどうしたらいい?
発達障害・ギフテッド支援の視点から、Gftd Japan株式会社 代表取締役の河崎純真さんに前後編にわたってお話しいただきました。

こんにちは、私は発達障害とギフテッド支援を行っているGftd Japan株式会社の代表取締役の河崎純真です。
私が実際に教育や支援の現場で経験したことから、子育ての中で子どものクセや習慣の関わり方へ悩んでいる人へ、家庭でできる対処法や専門家に相談をするタイミングについて解説をします。

子どもの気になるクセの解説

子どもたちは親でも不思議に思う独特の行動やクセを持つことがよくあります。これらの特性は子ども達の遺伝的な特性や環境による場合があり、それぞれの目に見えない神経発達や認識処理能力、感覚過敏性などに起因することもあります。

この記事では、子ども達のクセに着目してそれがどういった発達特性、能力、はたまた病気なのか?その対処法と関わり方をお伝えします。

1)服を裏返しにきるクセ(小児・小学生など)
服を裏返しにきることが多い場合、お子さんが人一倍、肌感覚に優れていることが多いです。
肌感覚に優れている子どもの場合は皮膚から受け取る情報が人一倍多いため、普段触れる服の材質や布の折り目などを敏感に感じ取ります。
また、まだ社会的な見え方という点は気にならないため周りからどう見えるか?ではなく、自分が心地よいものを優先します。
実は服の裏側というのは縫い目があったりタグが付いていたりと非常に肌触りが悪く敏感な人にはとても気持ちが悪く感じるものです。赤ちゃん用の服などは最初から縫い目が表になっている服もありますね。
そのため子どもが肌を裏返しにするクセがあったら、人一倍肌が敏感なのだということに気づいて、まずは普段肌に触れるものについては必ずタグを切って、肌に優しいものを選ぶようにしてあげることから始めてみてください。

2)爪を噛むクセ(小学生・中学生・高校生など)
爪を噛むクセは多くの場合、気疲れやイライラ、不安などの精神的な苦痛が原因であることが多いです。
私も子どもの頃からこのクセがあり、まだ直っていません(笑
こうした爪を噛むクセを気になった時は、まずはストレスの原因を探ることが重要です。
人間関係の悩みや、不安、勉強や部活動での負担など子どもの環境にはさまざまな心の負担になるものがあります。そのため爪を噛むクセを見つけたら、ストレスを感じているサインの可能性もあると考えて、何がストレスの原因になっているのかを聞いてみましょう。

3)体をゆするクセ(小学生・中学生など)
体ゆすりや椅子、机をゆするクセは、安心感を得るためや集中力を高めるための自己刺激のために行われることがあります。
これは身体感覚性が高い子どもの場合だと、一定の刺激やリズムを持つことで集中力を高めることがあります。
もし日常生活に影響が出る範囲であれば、チック症・トゥレット症と診断されることもありますので早めに専門家に相談しましょう。

どうでしたか?
後編では、クセを直してもらいたい時についてお話しします。

後編の話

執筆者

河崎純真
Gftd Japan株式会社 代表取締役

1991年生、幼少期は大分県国東市で過ごす。ADHD。13歳からエンジニア、15歳からバックパッカーで世界周遊。18歳の時に上場企業に事業売却、慶應義塾大学入学後、医療機関にて電子カルテのシステム構築、TokyoOtakuModeなどのスタートアップに参与。21歳から現ギフテッド支援事業を開始。一般財団法人高IQ者認定支援機構理事。国内外のサイバーセキュリティ企業への出資など。1児の父。認定ホワイトハッカー。

Gftd Japan株式会社HP
https://gftd.co.jp/

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