
はしかにかかった?と思ったらまず電話で相談する
ぜひ覚えていただきたい行動の鉄則があります。
はしかが疑われるとき、連絡なしでそのまま小児科や救急外来に行くのは絶対に避けてください。待合室にいる赤ちゃん、妊婦さん、免疫が弱い方にうつしてしまう危険があります。
発熱と発疹がある、麻しん患者と接触した可能性がある、流行地域から帰国後に症状が出た、というときは、まず医療機関や保健所に「電話で」相談し、「麻しんの可能性がある」と伝えてから受診してください。公共交通機関の利用も可能な限り避けます(※4、※6)。
ご家庭では本人を別室で休ませますが、ここで知っておきたい意外な事実があります。はしかの感染力は「発疹が出る前から」始まっており、発疹出現の4日前から出現後4日目まで感染性があります(※3)。「発疹が出てから家で休ませればいい」では遅いのです。
もう一つ、専門医として強調したいのが、はしかが免疫の「貯金」をリセットしてしまうという話です。これは「免疫健忘(immune amnesia)」と呼ばれます。
2019年、ハーバード大学のMina博士らがScience誌に発表した研究では、はしかにかかった子どもは、それまで体内にあった他のウイルスや細菌に対する抗体の11〜73%が失われ、平均でも約20%の抗体レパートリーが消失。免疫の状態が新生児レベルにまで戻ってしまった子もいたと報告されています。MRワクチン接種児にはこの現象は見られていません(※7、※8)。
古い研究では、回復後およそ2〜3年にわたり他の感染症で死亡するリスクが上がることも示されています(※9)。「一度かかれば免疫がついて終わり」ではなく、「治った後しばらく他の感染症に弱い時期が続く」病気なのです。
そしてもう一つ意外な事実が、SSPE(亜急性硬化性全脳炎)の頻度です。SSPEは、はしか感染の数年〜十数年後に発症する進行性の脳の病気で、根本的な治療法はありません(※10)。「数万人に1人」と言われがちですが、JIHSが紹介する米国の解析では、5歳未満で麻しんにかかった子の1,367人に1人、1歳未満では609人に1人と、従来考えられていたよりかなり高頻度になる可能性が指摘されています(※11)。1歳になったらすぐMRワクチンをと私たちが繰り返しお伝えするのは、こうした背景があるからです。
まとめ
今日からできることは3つです。母子手帳で家族全員の接種歴を確認すること。発熱と発疹が出たらまず電話で相談すること。「自然感染で免疫がつくからいい」という考えは捨てること。
はしかは怖い病気ですが、有効なワクチンがあります。怖がりすぎず、しかし軽く見ず、家族で接種歴を確認することが、大切な人を守る第一歩です。
※本記事の作成・推敲にあたり、文章構成案および表現整理の補助として生成AIを使用しました。医学的内容については医師が確認し、必要に応じて公的機関・専門学会等の情報を参照しています。
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