
フォニックスは、いつから学べばよいの?
私は、フォニックスの学びは幼少期から始めるのがよいと考えています。理由は、フォニックスがゲームと非常に相性の良いからです。たとえば、
・文字の穴あけクイズ
・同じ音の単語をリズムよく発音する練習
・体を使ったゲームやアクティビティ
など、フォニックスと関連させられる、楽しみながら学べる方法がたくさんあります。また、お子さまに下記の点が当てはまればフォニックスととても相性が良いタイプといえます。
・音まねが好き
・パズルが好き
・リズムに乗ると声が出やすい
・体を動かすと集中しやすい
もちろん、上記に当てはまらなくてもフォニックスが得意になった子もたくさんいます。フォニックスは、「英語の勉強」ではなく「遊び」の中で自然に力が伸びていく学びの方法なのです。
私が校長を務める英語の保育園や英会話教室では、未就園児のうちから、歌を使ってフォニックスに触れる機会を設けています。通常のアルファベットの歌とは別に、フォニックスの歌を取り入れ、歌に出てくる『実際のもの(ハンズオン)』を使いながら幼少期から音を学びます。
一方で、英語が慣れてきた小学生頃から始め、資格試験などにチャレンジしている子も多くいます。
年齢に合った方法で取り組めば、どの年齢で始めても十分に効果が期待できます。
フォニックス読みのデメリットとは?
フォニックスはとても優れた学習法ですが、万能ではありません。これは、私の体験談ですが、当校の幼少期から中学生・高校生まで長く子どもたちを見てきた中で、常に感じていることがあります。それは、中学校や高校での英単語テストです。フォニックスをよく理解している子は、長い単語や初めて見る単語でも、音を頼りにわりと正確にスペルを書けてしまいます。しかし、英語にはフォニックスのルールから外れるイレギュラーな単語も多く存在します。その場合、「音では合っているけれど、正確なスペルでは間違っている」という傾向があるのです。
つまり、フォニックスができるがゆえに、スペルを細かく覚えきれていなくてもなんとかなるだろう、という意識が出てきてしまうのです。
この点については、スペルがあいまいな単語が出てきた場合や試験で正確さが求められる場合などについては、何度も書いて覚えるという「日本式の昔ながらの学習法」を併用することもとても大切だと私は感じています。
大切なのは「使い分け」
フォニックスは、読む力、聞いて書く力、初見の単語に挑戦する力を育てるのに非常に優れています。一方で、正確なスペルが求められる場面では、書いて覚える学習も必要です。フォニックスか、暗記か、ではなく「両方」でトライすることが大切です。年齢や目的に応じて使い分けるスキルを持つことも重要です。これが、英語力を伸ばす近道です。
週1回でも成果が出る「読める!」実感が育つフォニックス
最後に、フォニックスの成果はどの位で出るのか、経験をもとにお伝えいたします。英会話(スピーキング)の力が伸びるにはかなりの時間がかかりますが、フォニックスは、週1回・50分程度の学習でも、しっかりと学べば、1年ほどで目に見える成果が出やすいのが特徴と言えます。
子どもたちは、読めるのが嬉しくなってくると、街中の看板や英語が書かれた服、絵本などを見て、ひとり言のように声に出して読むことを始めます。子どもながらに、「あ、読める!」と感じる瞬間が日常の生活の中で確実に増えていくのです。
ぜひ、お子さまを観察して、自分の服や看板などを見て少しでも英文字を読もうとしていたら「読めるようになってきたね」と褒めてあげてください。そして、
・日常生活で見つけた英文字を一緒に音読する
・正解よりも「読もうとしたこと」を褒める
・できなかった時も、挑戦を認める
という方法などを実践されるとより、フォニックスへの学びの意欲も上がってきます。
子どもたちの英語力を伸ばす最大の鍵は、モチベーションです。フォニックスの学びを子どもたちの自己肯定感や自己効力感につなげるためにも、「読めた!」という小さな成功体験を見逃さず、温かく見守ってあげてくださいね。
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