視力低下や眼鏡・コンタクト使用時に気になるドライアイ。今回はドライアイについて、めめ眼科船橋院長の安田向壱先生が、見落としがちな子どものサインや日常生活で即実践できる予防策をわかりやすく解説します。

ドライアイってどんな症状?
スマートフォンやゲーム機が身近になり、子どもたちが画面を見る時間がぐっと増えている現代。「最近、子どもがやたらと目をパチパチさせる」「目が疲れると言っている」といったご相談を外来でも多く受けるようになりました。
今回は、大人だけでなく子どもたちにも増えている「ドライアイ」について、その症状や原因、おうちでできる予防法を分かりやすく解説します。
ドライアイって実はどんな病気?
「ドライアイ」というと、「目が乾く病気」というイメージが強いかもしれません。しかし、医学的には「涙の量が減ったり、涙の質がバランスを崩したりすることで、目の表面が傷ついてしまう病気」と定義されています。
目の表面は常に「涙の層」というバリアで守られています。これが乾燥や質の低下によって壊れると、まぶたの裏とこすれて細かなキズがついたり、「なんとなくかすむ」「まぶしい」といった見えにくさや不快感を引き起こしたりします。
子どもでもドライアイになるの?気づきにくい理由
主な原因は、デジタル機器の長時間利用です。人間は画面に集中しているとき、無意識にまばたきの回数が普段の3分の1程度に激減します。まばたきは涙を目の表面に広げるワイパーの役割をしているため、これが減ると一気に乾燥します。
しかし、子ども本人は自分の目の状態が「普通」であるため、「乾く」と表現できません。以下のようなサインが見られたら注意が必要です。
○テレビやゲームを見るときに、やたらとパチパチまばたきをする
○目をしょっちゅう手でこすっている
○夕方になると「目が疲れた」と言い出す
日常生活で取り組めることと受診の目安
お子さまの目を乾燥から守るために、ご家庭で意識したいポイントをご紹介します。
●デジタル機器の利用を見直す
30分に1回は画面から目を離して遠くを見る習慣をつけましょう。画面と目の距離を離し、目線が少し下向きになる高さにするのが理想です。
●意識してまばたきをさせる
集中しているときは「大きくパチパチしようね」と声をかけましょう。
●部屋の乾燥を防ぐ
エアコンの風が直接目に当たらないようにし、必要に応じて加湿器を活用します。
これらを試しても「何度も目をこする」「充血が引かない」「まぶしがる」といった症状が続く場合は、自己判断せず早めに眼科を受診し、目の表面のキズや涙の状態を診てもらいましょう。
知っておいてほしいこと:ドライアイは「お肌の乾燥」と似ています
最後に、ぜひ知っておいていただきたい大切なポイントがあります。
ドライアイは、皮膚の「乾燥肌」と非常によく似ています。年齢を重ねるにつれて体質としてなりやすくなる側面があり、一度発症すると「これをすれば完全に治る」という完治が難しい慢性疾患の性質を持っています。
そのため、治療によって調子が良くなっても、乾燥しやすい環境に戻れば症状はぶり返してしまいます。乾燥肌の方が日常的に保湿するように、ドライアイも症状がある場合や乾燥しやすい環境では、予防的に保湿成分の入った点眼薬を継続して使用することが大切です。上手に目薬をライフスタイルに取り入れながら、お子さまの大切な目を守っていきましょう。
【参考文献・エビデンス出典】
公益財団法人日本眼科学会:「ドライアイ」
アジア・ドライアイ学会(Asia Dry Eye Society)診断基準
※本記事の執筆にあたり、校正および構成の整理に生成AIを活用していますが、医療情報としての正確性は専門医が確認・監修しています。
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