子どものドライアイの原因はスマホだけとは限らない?アレルギーとの関係を眼科医が解説

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外で過ごす時間が長い子では、ドライアイが少なかったという報告も

韓国の小学生916人を調べた研究では、ドライアイと診断された子どもは全体の6.6%でした。[5]
都市部では8.3%、農村部では2.8%と差があり、ドライアイのある子どもではスマホ使用時間が長く、屋外活動時間が短いという関連が認められました。
統計解析でも、屋外活動時間が長いことはドライアイが少ないことと関連していました。[5]
ただし、これも「外で遊べばドライアイが治る」という意味ではありません。
スマホ使用、屋外活動、生活環境などは互いに関係しているため、どれがどこまで直接的な原因なのかを、この研究だけで分けることはできません。
それでも、子どもの目を考えるときに「画面を見る時間」だけを見るのではなく、屋外で過ごす時間も含めて考えるという視点は大切です。

屋外活動は、近視を考えるうえでも大切

実は屋外活動は、子どもの近視との関係でも研究されています。
2024年に発表されたコクラン・レビューでは、子どもの屋外活動を増やす介入を行ったランダム化比較試験がまとめられました。[6]
その結果、長期的に屋外で過ごす時間を増やすことは、近視になる子どもを減らす可能性があるとされています。
一方、すでに近視になった子どもの「進行」をどこまで抑えられるかについては、まだ十分な結論を出せませんでした。[6]
ここでも、「外に出れば何でも解決する」という話ではありません。
ただ、外で過ごすことは、体を動かすことだけでなく、子どもの目にとっても大切な生活習慣の一つだと考えられます。

家庭ではどうすればいい?

スマホやタブレットをすべてやめる必要はありません。
学校でもデジタル機器を使う時代ですから、「スマホ=悪」と考えてしまうと、親も子どもも疲れてしまいます。
家庭でできることは、意外とシンプルです。
ゲームなら、1ステージ終わったら一度画面から目を離す。動画なら、何本も続けて見ずに途中で休憩する。できれば寝る直前まで画面を見続けない。そして、外で遊んだり体を動かしたりする時間も確保する。
「まばたきしなさい」と何度も言うよりも、いったん画面から顔を上げる習慣をつくる方が、子どもには実践しやすいでしょう。

こんな症状があれば、眼科で確認を

一時的に目が疲れる程度なら、画面から離れて休むことで改善することもあります。
一方で、

○目をこする、しょぼしょぼする、充血することを繰り返す
○目の痛みを訴える
○強くまぶしがる
○目を開けていられない
○見えにくいと言う
○片目だけ強く赤い
○市販の目薬を使っても症状を繰り返す

といった場合には、単なる「目の疲れ」と決めつけず、眼科で確認してもらうことをおすすめします。
特に痛み、強いまぶしさ、見えにくさ、目を開けられないほどの症状がある場合には、ドライアイ以外の角膜の病気なども考えるため、早めの受診が必要です。

子どもの1日は24時間しかありません

スマホを見る時間が増えるということは、単に「画面を見る時間」が増えるだけではありません。
その時間、まばたきはどうなっているのか。
外で過ごす時間はどうなっているのか。
寝る直前まで画面を見ていないか。
子どもの1日は24時間しかありません。
スマホを悪者にするのではなく、目の健康をきっかけに、子どもの24時間の使い方を考える
私は、それが今の時代の「子どものドライアイ」を考えるうえで、とても大切だと思っています。

参考文献
[1]Zou Y, Li D, Virgili G, et al. Prevalence of dry eye disease among children: a systematic review and meta-analysis. BMJ Open Ophthalmol. 2025;10(1):e002014. doi:10.1136/bmjophth-2024-002014.
[2]Chidi-Egboka NC, Jalbert I, Golebiowski B. Smartphone gaming induces dry eye symptoms and reduces blinking in school-aged children. Eye (Lond). 2023;37(7):1342-1349. doi:10.1038/s41433-022-02122-2.
[3]Mineshita Y, Kim HK, Chijiki H, et al. Screen time duration and timing: effects on obesity, physical activity, dry eyes, and learning ability in elementary school children. BMC Public Health. 2021;21:422. doi:10.1186/s12889-021-10484-7.
[4]Kim TH, Moon NJ. Clinical correlations of dry eye syndrome and allergic conjunctivitis in Korean children. J Pediatr Ophthalmol Strabismus. 2013;50(2):124-127. doi:10.3928/01913913-20130108-01.
[5]Moon JH, Kim KW, Moon NJ. Smartphone use is a risk factor for pediatric dry eye disease according to region and age: a case control study. BMC Ophthalmol. 2016;16:188. doi:10.1186/s12886-016-0364-4.
[6]Kido A, Miyake M, Watanabe N. Interventions to increase time spent outdoors for preventing incidence and progression of myopia in children. Cochrane Database Syst Rev. 2024;6(6):CD013549. doi:10.1002/14651858.CD013549.pub2.

※記事の作成にあたり、校正の補助として生成AIを使用しました。ファストチェックは医師が確認しています。

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