直接聞けない。子どものデリケートゾーンの悩みについて小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

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子どものデリケートゾーンの悩みってどう対応したらいい?なかなか言い出してくれなかったり、隠されたりするときは、どんな声かけをすればいいんだろう?今回はたけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生に、家庭でできるケア方法を中心にお伺いしました。

「子どもがトイレに行くたびに痛がる」「パンツを気にしてよく触っている」といった姿を見ると、親としてはとても心配になりますよね。子どものデリケートゾーン(性器や肛門周辺)のトラブルは、実は珍しいことではありません。しかし、場所が場所だけに「どこに相談すればいいの?」「どうやってケアすればいいの?」と悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。

また、成長とともに「生理痛」などの新しい悩みも出てきます。思春期に近づくと、子ども自身が恥ずかしがって症状を隠してしまうこともあります。今回は、子どものデリケートゾーンの悩みについて、家庭でできるケアや受診の目安、子どもとのコミュニケーションの取り方について分かりやすく解説します。

幼児期に多い「かゆみ・痛み」の原因と家庭でのケア

小さなお子さんがデリケートゾーンのかゆみや痛みを訴える場合、かぶれや軽い炎症(外陰炎など)が原因になっていることが多くあります。これは、外陰部(お股のまわり)の皮膚に炎症が起きている状態です。

子どもの皮膚は大人の皮膚に比べて薄く、バリア機能も未熟です 。そのため、ちょっとした刺激で炎症を起こしやすくなっています。主な原因としては、以下のようなものが考えられます。
○洗いすぎや拭き残し
トイレの後にトイレットペーパーで強く擦りすぎたり、逆に汚れが残っていたりすることが原因になります。また、お風呂で石鹸を使ってゴシゴシ洗いすぎることも、皮膚のバリアを壊してしまいます。
○下着やおむつのムレ
通気性の悪い下着や、おむつの長時間着用によるムレも原因となります。
○石鹸や洗剤の刺激
香料入りの石鹸や、刺激の強いボディソープが炎症の原因となることがあります。

家庭でできる日常ケア

まずは、日常生活の中で以下の点を見直してみましょう。
●優しく洗う
デリケートゾーンは、たっぷりの泡で優しく撫でるように洗いましょう。お湯だけで洗い流すだけでも十分な場合があります。香料の強い石鹸や入浴剤は避けた方が無難です。
●正しい拭き方を教える
トイレの後は「前から後ろへ」優しく押さえるように拭くことを教えましょう。ゴシゴシ擦らないことが大切です。
●通気性の良い下着を選ぶ
綿100%など、肌に優しく通気性の良い下着を選び、こまめに着替えるようにしましょう。

病院を受診する目安と相談先

家庭でのケアを数日続けても症状が改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

•痛みが強く、トイレに行くのを嫌がる
•強い赤みや腫れ、ただれがある
•黄色や緑色の分泌物が出ている、においが強い
•発熱を伴う

どこに相談すればいいの?

まずは、かかりつけの小児科で問題ありません。小児科の先生は子どもの全身の病気を診る専門家ですので、適切な診断と薬の処方をしてくれます。必要に応じて、皮膚科や小児泌尿器科、婦人科を紹介してくれることもあります。

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