
病院に行く前にしておくとよいこと
「これは病院で診てもらった方がよさそう」と思ったときも、まずできる範囲で傷口の汚れを水道水で洗い流しておきましょう。出血がある場合は、清潔なガーゼや布で軽く圧迫します。
無理にしてはいけないのは、傷の中に入り込んだ異物を深くほじくり出すことです。表面の砂や泥を洗い流すことは大切ですが、ガラス片、木片、砂利などが深く刺さっている場合は、無理に取ろうとせず、医療機関で相談してください。
また、受診するときには、次のような情報を伝えられると診察がスムーズです。
●いつ、どこでケガをしたか
●何でケガをしたか
●泥や砂、ガラスなどが入った可能性があるか
●出血がどのくらい続いたか
●痛みが強くなっていないか
●破傷風を含む予防接種の状況
母子健康手帳が手元にあれば、持参するとよいでしょう。
受診した方がよい傷のサイン
小さな傷に見えても、受診が必要な場合があります。次のようなときは、家庭だけで様子を見ず、医療機関に相談してください。
◆出血がなかなか止まらない
◆傷が深い、ぱっくり開いている
◆傷口に砂、ガラス、木片などが残っていそう
◆顔、目のまわり、口のまわりの傷
◆関節、手指、足の裏など動きに関わる場所の傷
◆動物や人に咬まれた傷
◆泥や土でひどく汚れた傷
◆赤み、腫れ、熱感、痛みが強くなってきた
◆膿が出る
◆発熱がある
◆数日たってもよくならない
特に、砂やアスファルトの汚れが傷に入り込んだすり傷は、きれいに洗えていないと色が残ってしまうことがあります。傷口をよく洗っても汚れが取れない場合や、痛みが強くて十分に洗えない場合は、早めに受診しましょう。
泥や土で汚れた傷は「破傷風」にも注意
屋外で転んだ傷、泥や土がついた傷、くぎや木片などによる深い傷では、破傷風にも注意が必要です。
破傷風は、泥や土などで汚染された傷口で菌が増え、毒素を出すことで発症する病気です。日本小児科学会は、ワクチン未接種の場合や、ワクチン接種後5年以上経過した人が、泥や土で汚染された傷を負った場合、また動物に咬まれた場合には、適切な洗浄に加えて、破傷風に対する対応が必要になることがあると説明しています。
子どもは定期接種で破傷風を含むワクチンを受けますが、年齢や接種状況によって対応が変わります。不安な場合は、母子健康手帳で接種歴を確認し、医療機関に相談してください。
まとめ:小さなケガでも「洗う・守る・観察する」が大切
子どもの小さなすり傷や切り傷は、家庭で手当てできることも多くあります。とても浅く、出血がほとんどなく、汚れる心配が少ない傷であれば、必ずしも絆創膏を貼らなくてもよい場合があります。
ただし、まず大切なのは、水道水でしっかり洗い、砂や泥などの汚れを落とすことです。そのうえで、服や靴でこすれる場所、子どもが触りやすい場所、外遊びなどで汚れやすい場所は、絆創膏や清潔なガーゼで保護しましょう。
傷は乾かしすぎず、清潔に保つことが治りを助けます。一方で、深い傷、汚れが強い傷、出血が止まらない傷、赤みや腫れが強くなる傷は、早めに医療機関で相談してください。
小さなケガへの正しい手当てを知っておくことは、子どもが安心して元気に過ごすための大切な備えになります。
※草案作成・校閲の⼀部に⽣成AIを使⽤しています。
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