小さなケガは絆創膏を貼らなくていい?対処法についてクリニック院長の中澤先生にお伺いしました

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最近はケガを乾燥させない・消毒しないと聞いたけれど、それって大丈夫なの?絆創膏は貼らなくてもいい?ケガをしたら、まず気を付けるべきことは?今回はなかざわ腎泌尿器科クリニック院長の中澤佑介先生にお答えいただきました。

子どもが転んでひざをすりむいたり、紙で指を切ったり、公園で小さな傷を作ったりすることはよくあります。そんなとき、「このくらいなら絆創膏を貼らなくてもいい?」「傷は乾かした方が早く治るの?」「病院に行く前に何をしておけばいい?」と迷う保護者の方も多いのではないでしょうか。
小さなケガは、家庭で対応できることも少なくありません。ただし、大切なのは「絆創膏を貼るかどうか」だけではなく、まず傷口をきれいに洗い、清潔に保つことです。
この記事では、子どもの小さなすり傷・切り傷を家庭でどう手当てすればよいか、受診した方がよいサインも含めて解説します。

最初にすることは「水道水でよく洗う」こと

子どもがケガをしたら、まず保護者の方が手を洗いましょう。そのうえで、傷口についた砂、泥、ほこりなどを水道水でしっかり洗い流します。
日本創傷外科学会は、擦り傷ができたときには、まず傷口の砂や泥などを水道水で洗い流してきれいにすることが重要だと説明しています。石けんをよく泡立てて洗うことも勧められています。
家庭で対応するような軽い傷では、まず流水で汚れを落とすことが基本です。英国NHSも、切り傷やすり傷の手当てでは、手を洗ったうえで、傷を水道水や清潔な水で洗うことを案内しています。
また消毒薬を使うと、子どもが痛がることがあります。傷の状態によっては医療機関で消毒や処置が必要になることもありますが、家庭での最初の対応としては、こすりすぎず、よく洗うことを意識しましょう。

小さな傷なら絆創膏を貼らなくてもいい?

とても浅い傷で、出血がほとんどなく、服や靴でこすれず、子どもが触る心配も少ない場合は、必ずしも絆創膏を貼らなくてもよいことがあります。
ただし、次のような場合は、絆創膏や清潔なガーゼなどで覆っておくと安心です。

・服や靴にこすれる場所
・砂や泥で汚れやすい場所
・子どもが気になって触ってしまいそうな場所
・少し出血している場所
・外遊び、登園、登校の前
・ひざ、ひじ、指など、動かしたりぶつけたりしやすい場所

絆創膏やガーゼは、傷を「治す薬」ではありませんが、傷口を汚れや刺激から守る役割があります。NHSも、傷を洗ったあと、清潔なガーゼや絆創膏などで覆う手順を示しています。
貼った絆創膏が濡れたり、汚れたり、はがれかけたりした場合は交換しましょう。汚れたまま貼りっぱなしにすると、かえって傷口が不潔になることがあります。

傷は乾かしすぎない」ようにする

現在は、傷を乾燥させすぎず、適度に湿った環境を保つ方が治りやすいと考えられています。
日本創傷外科学会も、最近では傷は乾かさずに治した方が早くきれいに治ると説明しています。
ただし、「湿った環境」というのは、水道水で汚れを洗い流し、清潔にしたうえで、乾燥しすぎないように保護するということです。
米国皮膚科学会は、軽い切り傷ではワセリンなどで傷を湿った状態に保つことが治癒を助けると説明しています。また、軽い切り傷・すり傷・ひっかき傷では、ワセリンなどで湿った状態を保つことで、傷が乾いてかさぶたになるのを防ぎ、治癒を助けるとしています。
家庭では、洗ったあとに清潔な絆創膏やガーゼで保護し、乾燥しすぎないようにすることが基本です。市販の被覆材を使う場合は、説明書をよく読み、深い傷や汚れが強い傷には自己判断で使わず、医療機関に相談しましょう。

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