悪気が無いおばあちゃん達に困惑


引越しをしたら、新居のお向かいに3人のおばあちゃんが住んでいました。挨拶するとニッコリ笑って手を振ってくれました。新しい環境でのご近所付き合いに少し緊張していましたが、この辺に住む人たちは親しみやすそう。とても気さくな明るい方たちのようで安心しました。

娘を保育園に迎えに行き帰宅すると、お向かいのおばあちゃんたちが井戸端会議をしていました。「こんばんは~」と挨拶すると、「今、買えりかい?こんな時間まで保育園に預けてるの?」と心配そうに聞いてきてくれました。優しいのね。「あ、はいそうです。」と答えると。

「たいした稼ぎもないでしょ?こんな時間まで子ども預けるなんて子どもがかわいそうよ。」となぜか突然怒られてしまいました。「え・・・」と言葉が出てこない私です。うちの子の保育園通いにそんな怒る?

すると他の2人のおばあちゃんまで近づいてきて、「旦那さんの稼ぎが悪いの?」「だからってこんな遅くまで・・・」と心配したり眉をひそめたり、私はそっちのけでヒソヒソ話し始めました。え、他人の家の事情にそんなに言う?よく言えば垣根が無いのでしょうか、急にぶっこんでくるおばあちゃん達に引いてしまいました。

とりあえず「あははは」と笑って「そうなんですよ~、馬車馬のように働かないといけなくって~」と話を合わせると、「それじゃ、急いで夕飯作らないとなんで!」とおばあちゃんたちに手を振って家に駆けこみました。何なのよ一体。
悪気が全くない様子の3人のおばあちゃん。子どもがいても働く女性が珍しかった時代の人なのでしょうけれど、今は共働きが珍しくないですし「可愛そう」は偏見ですよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:マッマ
2歳差の兄妹を育てています。