前の話
会場に行くと、ラフなバーベキューではなく場違いなほど煌びやかな立食パーティー。
立ち尽くしていると、スタッフの人に「きみがお手伝いの人?」となにか勘違いしているよう。
スタッフさん達はみんなバタバタしておりその様子を見て手伝う事を決めたともみ。
しばらく手伝っていると「ともみ~!こっちこっち!」遠くの方で桜子が呼ぶ声が。
近くへ駆け寄ると「みんな紹介するね!」と言い出して・・・
「同級生のともみ!今日はお手伝いに来てくれたの~」「へ~バイト?」
「そうだよ!お家が貧乏だからライブに行くためにお金稼がないといけないんだ!ね?ともみ!」
それを聞いた瞬間、私は桜子が沢山の人の前で私をバカにするために誘ったのだと気づいた。
この言葉に過去のやりとりを思い出したともみ。
今、思えばこの時のやりとりが桜子の癇に障ったのかもしれません。
「ありがと・・助かる。」とつぶやきその場を離れた。
私を見下す勝ち組女子[8]素敵な出会い
「悔しいけど、スタッフの人は悪くない・・・できることをやって帰ろう。」
気持ちを切り替えバイトに専念することに。
パーティーも終わり、来客がパラパラと帰り始めたころ・・・
「終わりました!」
「お疲れ様~今日はありがとう!すごく助かったよーバイト代は帰るとき取りに来て」
「ありがとうございます。」
バイトも無事終わりホッとした時、横から「あの」と呼ぶ声が
振り向くと、同世代くらいのキラキラした男の子が・・・
「桜子のお友達だよね?僕、ユウキっていいます。桜子とは幼なじみなんだ。」
「一生懸命な姿とか笑顔がかわいいなって思って・・・良かったら連絡先交換してくれないかな?」
「えっ・・・はい。」
「ありがとう!また連絡するね。」
正直タイプでこんなかっこいい人が?とドキドキが止まりませんでした。
これまでのモヤモヤが一気に吹き飛びました。
続きます
次の話
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
※この記事は過去に公開したものを再掲してしています。
脚本・編集:ママ広場編集部 作画:dechi