妹優先夫[9]「日曜日に遊ぼう」調子の良い夫の言葉を信じた息子が哀れすぎる

そして翌日のこと。
「ケンシンおはよう!かけっこの動画見たよ!すごいかっこよかったぞ~」とケンシンを起こしに行ったシンジさんは、「昨日は運動会に行けなくてごめんな。お詫びに、日曜日遊園地に行かないか?」ケンシンくんにそう言うと、「ゆうえんち?」ねぼけまなこのケンシンくんが答えました。

「うん。日曜日はたっくさん遊ぼう!!」ケンシン君を抱き上げながらシンジさんがそう言うと、
「ほんと?パパとたくさんあそべる?」とうれしそうなケンシンくん。
「うん!約束!」シンジさんは、しっかりケンシンくんと約束し、そして二人のやりとりをユキノさんも微笑ましく見ていたのでした。

そして日曜日。
「じゃあ出発・・」ユキノさんがそう言いかけると、
「ごめんごめん!遅くなっちゃった~」颯爽とカオルさんが登場し、「え・・」と驚くユキノさん。
すると、「あーーー、今日はみんなで行こうと思って・・。いやぁ~あはは」とシンジさんの言葉を聞いて、「は?」と訳がわかりませんでした。

すると、「今日はシンジと私たち、遊園地に行く約束だったけど、ケンシンくんも行きたくなったみたいだね~」そう言ってケンシンくんの頭を撫でるカオルさんに、ケンシンくんは「?」がいっぱい。
「え!?どういうこと!?」驚くユキノさんがシンジさんを見るも、知らんぷりして「さ・・みんな車に乗ろう」と都合が悪そうにそそくさと車へ。

シンジさんの素振りを見たユキノさんは、「あー・・なるほど・・カオルさんたちと先に約束してたから、『ついでに』ケンシンと私を連れてきたってことね・・!」
ユキノさんが考えれば考えるほど、怒りがこみ上げてくるのでした。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。