[8完]育児をしない夫|変わらない夫に期待しない。妻の心に夫はもういない。

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前回のお話

娘ツバサちゃんが生まれても全く興味を示さない夫カズキさん。妻こずえさんは父親の自覚を芽生えさせるためにカズキさんにオムツ交換や抱っこをしてみないかと言ってみますが全て断られてしまいました。数年が経ち、ツバサちゃんが保育園に通いだしても、カズキさんが家族に興味を持つことはありませんでした。こずえさんが「この人は変わらないかもしれない」と思った週末、ツバサちゃんを連れて実家に帰ることにしました。実家ではお父さんとお母さんが優しく迎え入れてくれてツバサちゃんもこずえさんも楽しい時間を過ごすことができました。実家から帰宅してもカズキさんが迎えてくれるわけもなく、4時間後ゲームを中断して下に降りてきた時にこずえさんたちが帰宅したことに気付いたようでした。この日を境にカズキさんにはお金を入れてくれるだけでいい、もう何も期待しないと思うようになりました。

1話目から読む

「かわいそうな人」子どもの成長をみることができない夫

私は、あれから休日になると義実家に頻繁に帰るようになりました。夫カズキに「今日、私たちおばあちゃんちに行くから夕飯ないよー」と伝えても夫は嫌な顔をすることはなく「ふぁーーい」と言いました。

義実家から帰ってももちろん、カズキからのお出迎えはありません。私はツバサに「おばあちゃんちでお風呂入ったし歯磨きして寝よっか!」と伝えるとツバサは「絵本読んで~」と言いました。

私は、カズキを気にしないようにしてから気が楽になりました。この日から挨拶やでかける前に最低限の声掛けはするものの、ツバサの保育園の予定や休みの日の予定も報告することは無くなりました。

そして迎えた小学校入学式。新しいランドセルを背負ってルンルンで「パパ行ってきます!」というツバサ。起きてきたカズキは「あれ?今日って入学式だったの?」と口に手を当て言いました。私はカズキを見ずに「そうだよ?じゃ、行ってきまーす。」と言って家を出ました。

カズキはこの瞬間しかない子どもの成長を見ることができない・・・かわいそうだなと思います。でも・・・期待することはもうありません。

ツバサが大きくなったらひとり時間を満喫しよう。もう、私の中にあの人はいません。小学校の門から「ママはやくー!!」と元気なツバサの声。私は「まってー!」とツバサの元へ走りました。

結局カズキさんが変わることはありませんでしたが、こずえさんの中で何かが吹っ切れたようで良かったです。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:さいとうにこ
子育て、日常記録を描いています!
3児のママ

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