[4]育児をしない夫|よそのパパさん達が積極的に楽しそうに育児をしている姿に衝撃を受けた妻の孤独

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前回のお話

偶然見かけた知らないパパと女の子。手を繋いで楽しそうに歩いている2人の姿を思わず目で追ってしまうこずえさん。一人娘のツバサちゃんと一緒に「ただいまー」帰宅しても、家に居る夫カズキさんが「お帰り―」と返してくれることはありません。夕飯の支度の間、ツバサちゃんを見ていてと頼んでも「無理無理」と自室へこもってしまうし、夕飯ができてもゲームに夢中なカズキさんが家族と一緒に食べることは無く、自分のタイミングで夕飯を自室へ運び、またゲーム再開。そんなカズキさんに期待するのはやめた方がいいかもしれないと思うこずえさんには理由がありました。ツバサちゃんの妊娠がわかった時も「へぇー」と、特に嬉しくもないとスマホゲームから目を離すことなく言ったカズキさんは、つわりが酷く食事の準備ができないと言うと、ひとりで外食に出てしまいました。陣痛でいよいよお産と言う時にでも、病院へ連れて行ってはくれたものの、病院の前でこずえさんと荷物を下ろすと、ゲームの続きをしたい一心でサッサと帰ってしまったのです。出産の立ち合いも断られたこずえさんが「生まれたよ!」と赤ちゃんの写真を送っても、カズキさんからの答えは「良かったねー」とまるで他人事のようだったからです。

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うちだけが違った

長女ツバサを妊娠した時から、全く子どもに興味を示さない夫カズキ。つわりや陣痛で苦しかった時も、私のことよりもずっとゲームに夢中でした。

それでも、カズキも自分の娘のお世話をすれば父親の自覚が芽生えるはずと思っていた私は、ことあるごとに「ねぇ見て!可愛い寝顔」「かわいいね」とツバサの様子をカズキに見せましたが、カズキは「そうだねー」と上の空。スマホゲームの方が大切なのか、こちらをチラリとも見ることはありませんでした。

「抱っこしてみない?」「オムツ交換してみない?」と、私は根気よくカズキの視線をツバサに向けさせようと頑張っていました。でもそのたびに「えー、いいよ別に。」「えー、臭いし汚いしムリムリ」と、カズキはどんな時でもスマホから目を離すことはありませんでした。

ツバサが夜泣きで必死にあやす私にカズキは「ねぇ、寝れないんだけど?」と不機嫌そうな顔でひと言。父親との記憶があまりなく、男兄弟もいない私は、そんなカズキにパパってみんなこんな感じなのかな?と思っていました。それでも、時間が経てばきっとカズキも変わると希望すら抱いていたのです。

子どもに全く興味のない夫カズキと生活していた私は、よそのパパさん達がどんな様子なのかわからないまま過ごしていたのですが、パパママ教室へひとりで参加した時に衝撃を受けました。

まず、パパさん達の参加人数が予想以上に多かったことに驚きました。それに、パパさんが赤ちゃんを抱っこし、おむつ替えもしていたからです。

育児に当事者意識を持って積極的に、しかも楽しそうに取り組むよそのパパさん達を目の当たりにした私は、うちだけが違うのだという事実を突きつけられてしまいました。

自分の娘ツバサちゃんとの関わりに全く興味を持たないカズキさん。目も合わさずにゲームばかりしているなんて悲しいですよね。パパママ教室で孤独だったこずえさんの気持ちが伝わります。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:さいとうにこ
子育て、日常記録を描いています!
3児のママ

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