前回の話
これはまるさんが小学2年生だった数十年前のお話です。先生の間違いを指摘したことできつく当たられるようになったまるさん。左利きなのに右手で書くことを強要され、「非常識な親に育てられた可哀想な子」とひどい言葉を浴びせられました。クラスにいる他の左利きの子には何も言わない先生に納得がいかなかったまるさんですが、言えば他の子も右手で書くことを強要されると思い言えませんでした。
私をいじめたのはまさかの担任でした。[5]
友達も同じ目に遭うと思うと「どうして私だけ!?」とは言えなかったまるさん。
帰宅後、宿題をしていたまるさん。家ではいつも通り左手で書いていました。
宿題をしていると、お母さんが帰ってきました。
「今日はハンバーグなー。チーズがいいか?おろしにする?」と聞かれ「チーズ」と答えながら何か言いたげなまるさん。
まるさんは「ねぇ、おかーさん。なんで私のこと右利きに直さんかったん?」と聞いてみました。
すると、「え?直そうとしたで?」とあっけらかんと答えたお母さん。
「世の中、右利き用ばかりやし不便のないようにと思って、左手に持ってるおもちゃを右手に持ちかえさせたり、左手にガーゼ巻いて右手にスプーン持たせてみたり色々やったんやけど・・・」と、まるさんが小さい頃に右利きに直そうと試行錯誤していたそう。
しかし、「全っっ然ムリやった!大変やったー・・・」と遠い目をして言ったお母さん。初めて聞いた話にまるさんは「そうなの!?」と驚きます。
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※この話は身バレ防止のため実体験にフィクションを加えてオーバーに描いております。
登場人物名、場所は架空のものとし、創作漫画としてお読み頂けると幸いです。
[作者]まる
9歳の面白息子アキを育てるアラフォー母です。
[編集]ママ広場編集部
お母さんは左利きから右利きに直そうとしていたのですね!