子どもが反抗期になった!ちっとも言うことを聞いてくれない・・・親としては悩ましいところだけど、怒ったり叱ったりすることはいいことなの?
そんな疑問に、株式会社ドラゴン教育革命代表 坂田聖一郎さんにお答えいただきました。
なぜ反抗期はあるの?
反抗期は、子どもの成長にとって重要なプロセスであり、この時期は子どもが自立に向けて親との関係を再構築したり、自分の意見や感情を試したりしながら社会と向き合おうとする段階です。
反抗期がある子どもは親にとって扱いづらいと捉えられがちですが、親としての捉え方を少し変えるだけで、反抗期は新しい可能性を見出すチャンスにもなります。
まず、反抗期は子どもが大人になる過程で自然に訪れるものです。親に対して強く当たったりイライラを抱えたりするのは、多感な思春期に感じる閉塞感やストレスを解消するための行動なのです。親という存在は子どもにとって最も安全に感情を表現できる相手であることを頭に留めておいてください。
◆反抗期の激しい子どもの可能性
反抗期の子どもは実はそれだけエネルギッシュであり、新しい視点を社会にもたらす力を秘めています。
反抗心は、そのエネルギーの一部であり、自分の想いを周囲に伝えたり、それを目指す原動力となったりすることもあります。
◆親の捉え方が鍵
反抗期の子どもに対しては、親自身の捉え方が鍵となります。親が子どもの反抗期を「問題」と捉えて、強く抑えつけたり、過度に子どもの要望を聞きすぎたりするのはよくありません。子どもは自分自身の感情を発散させながら、親の対応などから社会との関係性を学んでいくのです。
親が適度な距離感で見守ることで、子どもは自分の力で課題を乗り越える経験を積むことができます。
もちろん親も人間ですので、反抗的な子どもの態度に対し、イライラすることもあるでしょう。そんなときは、子どもを少し俯瞰して、それだけエネルギーがあるんだなと一人の人間として冷静に子どもを見守って下さい。
◆親も自分を大切に
反抗期の子どもとの関わりは、親にとってもエネルギーを消費するシーンが多いものです。親自身が感情を整理し、穏やかに対応する余裕を持つためにも、リフレッシュの時間を設けたり、他の親と悩みを共有したりすることを大切にしましょう。
◆長い目で見守る姿勢で
最後に、反抗期は子どもが「自分らしさ」を育むための一つのステップです。親としては、一時的な困難に囚われるのではなく、長い目で子どもの成長を信じ、見守ることが大切です。このプロセスを経て成長をサポートすることで、親子の絆はより強いものとなります。
執筆者
坂田聖一郎
株式会社ドラゴン教育革命代表
経歴
愛知教育大学教育学部卒業後、東京NSC9期に入学。
同期だった「しずる」村上純とコンビを結成するも解散。
愛知教育大学大学院に入学。
愛知県豊田市の正規教員として小中学校に勤務。
教員退職後は、速読インストラクターや話し方の学校講師を経て、2020年7月に「株式会社ドラゴン教育革命」代表取締役に就任。
2022年「ままためコーチング塾」をスタートさせコーチングの普及に力をいれる。
教員のための進路指導室
https://dragonteacher.com/company/