私はあなたのお母さんじゃない

キッチンに準備してある朝食を自分でテーブルに運んで欲しいとお願いすると、夫が「えー・・お袋なら準備してくれてたのに・・」といつものセリフを言いました。時間の余裕の無さとこれまでのモヤモヤが重なり、つい「私、あなたのお母さんじゃないし」と口に出てしまった私。夫にははっきり聞こえていなかったようで「え?何??」と聞き返されましたが、「今、手が離せないから!ごめん!!」とはぐらかしました。

「そういえば、昨日の食器テーブルに置いたままだったよ?」と片付けていないことをチクリと夫に言うと、「あー・・忘れてた~・・」と全く反省もせず、棒読みのセリフのように答える夫に、

「朝もバタバタするから、できれば忘れずにしてほしい」と伝えると、「そんなにいうならチエミが片付ければいいだろ?」と不機嫌になりながら答える夫を見て、

「・・・」何を言ってもムダと無言になった私は、「もう行くわ、コノハ、クルミ行くよ~」と子どもたちに声をかけた後、「食器、お願いだから片付けておいてね」と夫に念押し。すると、「わかった。わかった」とやっぱり適当な返事が返ってきたのでした。

保育園まで自転車をダッシュでこぎながら「お袋・・お袋・・お袋って・・!!」と怒りが込み上げて、ペダルを踏む足に力が入るのでした。
朝はただでさえ時間がなく、バタバタするにもかかわらず、マサヒコさんから出てくる言葉は常に「お袋なら・・」そう言われたチエミさんは「私、あなたのお母さんじゃないし」と本音をボソリと呟きますがマサヒコさんには聞こえず。「今、手が離せないから!」と言った後、「そう言えば、昨日の食器、テーブルに置いたままだったよ?」とチエミさんが言うと、「あー・・忘れてた~・・」と反省もせずに言うマサヒコさん、おまけに「そんなにいうならチエミが片付ければいいだろ?」とさも当然とばかりに開き直る様子に、子ども達を保育園へと送る自転車のペダを踏む、チエミさんの足には思いっきり力が入るのでした。
マサヒコさんは家族のことどころか、自分のこともまともに出来ていないと、どうしたら理解できるのでしょうか。
ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:さいとうにこ
子育て、日常記録を描いています!
3児のママ