子どもに何か習い事や体験をさせるなら何をさせたいですか?医療法人理事長でディオクリニック藤井先生に伺いました!

子どもの頃にどんな習い事をしていましたか?今回は医学博士、循環器内科専門医であり、医療法人理事長でディオクリニックの運営に携わる藤井 崇博先生にお話をお伺いしました。



子どもの頃にどんな習い事をしていましたか?

小学校入学前の習い事は特にしていなかったです。小学校入学後はバイオリン、そろばん、学習塾に通っていました。

やっていてよかったなと思った習い事はありますか?

バイオリンは指や弓使いのバイオリンの技術、音楽に関する興味はもちろんなのですが、レッスン中は姿勢をかなり矯正されたので姿勢がよくなったと今考えると思います。
現在ではそろばん塾はあまり身近にないと思いますが、そろばんをやっていることによって日常の暗算や、頭の回転が早くなった気がします。また、そろばんやバイオリンをやる中で友人と切磋琢磨することで勝つ楽しさ、負ける悔しさなどを体験することができました。適度な競争は子どもの成長にとって非常に良い刺激になるんだと今振り返って思います。

幼少期や中学~今に至るまでハマっていたことを教えてください

昔から体を動かすことは好きだったのですが、細かい作業をするのも好きで、小さい時は当時流行していたミニ四駆の組み立てや改造、プラモデル制作などにハマっていました。今はミニ四駆は組み立てませんが、医師として手先の器用さが必要な注射やカテーテル操作などは楽しくといったら語弊がありますが、最初から苦手意識なく出来ました。手先の器用さに関しては少し自信がありますね。
また、家族の影響で英語は幼少期から馴染みはありましたが、小学生の時に短期ですが留学させてもらったのをきっかけにさらに英語が好きになり、受験で英語が得意科目になりました。幼少期から好きでやってきたことですが、今でも外来での英語診療だったり、英語論文を読んだり、書いたり、海外学会での発表など、医師としても活躍できる機会が増えているなと実感をしています。小さい頃の趣味や好きなコトなど、なにが将来の仕事に繋がるか、活かされるかなんてほんとわからないものだなと思います。

もし、子どもに何か習い事や体験をさせるなら何をさせたいですか?

基本的には子どもが自分でやりたいと言うことは、やらせてあげたいという思いがある親御さんは私含め多いと思います。
しかし、子どもが小さすぎると自分のやりたいことの意思表示もなかなか難しいとは思います。
私が考えるのは、家庭では十分に愛情を注いであげるのはもちろん大事なのはいうまでもないですが、非共有環境といって家庭以外での人間関係、つまり友人関係が人格を形成する上で、これまでに考えられていた以上に大きく影響を与えるという報告が非常にエビデンスの高い研究での論文でも発表されました。

Tinca J C Polderman et al,Meta-analysis of the heritability of human traits based on fifty years of twin studies.Nature Genetics .volume 47, 702–709 (2015)
pages702–709 (2015)

自分の子どもには家庭以外の親と一緒にいない時間、同世代の子どもがいる場所には積極的に参加させるように心がけています。
また、あるプロスポーツ選手がインタビューで、幼少期からの習い事は全てのスポーツの基本となる体幹、体のバランスを鍛えることができる体操や水泳、バレエなどをおすすめされていたのが記憶に残っており、自分でも色々とスポーツをやってきた中で改めて体幹の大事さは痛感させられます。なので、私の子どもは1歳ころから近所の体操教室に通わせています。

執筆者

藤井 崇博先生
医療法人社団正恵会 ディオクリニック統括院長

経歴
専門領域は循環器内科で心臓領域を専門としており、研修医から2021年までの約10年間大学病院、関連病院で臨床、研究、教育に従事させて頂き、循環器内科専門医、循環器内科領域での医学博士号を取得しております。
現在も循環器疾患を含め外来での診療は継続させて頂いております。
循環器内科医として様々な患者さんの診察に日々従事する中で、何よりも大事なのは未病、医学的には一次予防と呼ばれる未然に病気になるのを予防しようとする意識が大事だと常々思います。
最近では対面でお話出来ないことも多いので、SNSやその他コラムなどで健康に有益な情報の発信に力を入れております。

藤井先生@ダイエット豆知識チャンネル

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