娘が一生懸命に作った鯉のぼり

翌日幼稚園に登園した時、先生に「おはようございます。・・あの、昨日夜寝る前に大泣きしちゃって・・『こいのぼりは幼稚園にいるのー!!』って・・」と報告すると、先生は「おはようございまーす!あっ、そうなんです~!今みんなで鯉のぼりの作ってるんですよ~!」と教えてくれました。

「ひなちゃん、すっごく上手で、『弟くんにあげるんだ~』って一生懸命色を塗ってましたよ!」先生は明るい笑顔で教えてくれました。なるほど、ひなは園でいののために鯉のぼりを作っていたんだね!

「みんな結構自由に塗ってるんですが、『どう描いたらいい?』って私達に何回も確認して真剣に色塗りしてます!色もとってもかわいいんですよ!」と先生がひなちゃんの様子を教えてくれました。弟を想って一生懸命作ってくれているひなの様子が伝わって嬉しくなりました。

ひなが大泣きしたのは、鯉のぼりのを買ったら自分が作った鯉のぼりを飾ってもらえないと思ったからでした。ひなの涙の理由と弟への気持ち、そして一生懸命さに感動してウルッときてしまいました。

あらためて「みーんな、いのに鯉のぼりをあげたいんだ・・愛されてるなぁ」と実感した私は、義父母と揉めているのがなんだか可笑しく思えてきて、五月飾りの解決に決心がつきました。
ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
脚本・編集・作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。