4年前に起きた嫌な思い出

息子の五月飾りについて、兜は?鯉のぼりは?と聞いてきたお義母さん。厚意は嬉しいのですが、いよさんは、いろいろと思うところがありました。
それには、4年前のある出来事が関係していました。

4年前、長女ひなが生まれて初めてのひな祭りの時に、同じように「いよちゃん!ひなちゃんの初節句どうするの?」とお義母さんに聞かれた時に、私は初めての娘のために考えていたプランを話しました。

「そうですねー、雛あられ用意して・・ちらし寿司とか作ろうかな~って」と言うと「良いわね!」とお義母さんは言ってくれました。
続けて「あと最近かわいいおひなさま見つけたんです!これ買おうと思って!」と、時間をかけて探して見つけたとっても可愛いおひなさまをお義母さんにスマホを見せると。

「あらダメよ!ちゃんとしたおひなさま飾らなきゃ!」とすごい勢いでお義母さんに否定されてしまいました。「え、あ、そうです・・・よね」ととりあえずは言った私ですが、私だってひなのために、ひな祭りを楽しもうと考えているのに。と思いました。

「でも・・・ひながお人形を怖がっちゃうんで・・・引っ越しするかもだし・・・」となんとか切り抜けようと言いましたが、お義母さんは私の話は聞かず「私の知り合いにね、お人形取り扱ってるお店の人がいるのよ。今度良いのないか聞いてきてあげる!」と言うのでした。『ちゃんとした』って何?娘のひな祭りのことなんだから親の私に決めさせてよー。

「電話してみるわね。・・あ、もしもし・・」と早速電話し始めるお義母さん。
嫌な予感はしたのですが、「あ・・じゃあ、どんなものがあるかな~って・・参考にさせてもらおうかな~」揉めたくなかったので、当たり障りなく言うしかありませんでした。
ひなちゃんのひな祭りの時に、既に『お飾り問題』があったのですね。お気に入りのおひなさまを見つけていたのに、頭ごなしに「ダメよ」はショックですよね。
ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
脚本・編集・作画:めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。