前回の話
恭子さんの義理の妹、恵さんは年の離れた妹とあって義両親からはもちろんのこと、夫の修さんからも幼少期から可愛がられ、甘やかされて大人になったために、未だにワガママお姫様。恭子さんとの初対面は結婚の挨拶で義実家を訪れた時でしたが、「ダサい」とバッサリ。それでも義家族たちは「こら~」とやんわりたしなめる程度で笑っていました。恭子さんだけは笑いごとじゃないと心の中でつぶやいていました。
義理の妹はわがまま放題[2-1]悪意しか感じない
結婚式当日。私のハレの日。
控室に来た恵さんは、私のウェディングドレス姿を見るなり涙を流して笑い出しました。
「やだぁお義姉さん、ドレス似合わな過ぎ。めぐが来て新婦になった方がみんな喜ぶんじゃない?ねぇ修にぃ~。」と、私を指さしてまだ笑っています。
妹の失礼すぎることばを聞いた夫は
「こーらっ。またそんなこと言って」と、恵さんの頭をコツンとこずきました。・・・え?それだけ?
「ほんとゴメン、こいつ悪気はないんだけど口が悪くて」と私に言いながらも目は優しく笑っていました。
恵さんは、「ごめぇん、めぐって正直だから」と、甘えながらもしっかり嫌味を言っています。私は悪意しか感じませんでしたが黙っていました。
義母が控室に入ってくると、すかさず「ねぇママー、私の方がウェディングドレス似合うよね。」と。まだ言う?
義母も笑顔で「こーらっ、何言ってるの」と言いながら可愛い娘の「冗談」を笑って受け流していました。私の目の前で。
娘、妹がどれだけ失礼なことを言っていても楽しい冗談かのように微笑ましい様子で受け流す義家族に驚きですね。恭子さんはもう家族の一員だから特に気にしないのでしょうか。せっかくのハレの日の衣装なのに笑われてしまって悲しいですよね。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。