[2]義母の遺産騒動|同居して20年。ぶつかり合いながらも仲良くなっていった義母との思い出

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前回のお話

完全同居の義母トキさんと長く一緒に暮らし、介護をしてきた静江さんには、トキさんが突然「ありがとうね」と言ったことでトキさんに残された時間がそう長くはないと悟りました。夫吉雄さんと娘涼子さんに伝えると、吉雄さんはこれまでトキさんのお世話をしてきた静江さんに感謝の気持ちを伝えました。静江さんは、トキさんの意識がはっきりしているうちに2人の義姉も呼ぶことにしましたが、義姉吉子さんと吉美さんは自分では母親のお世話を何もしないのに静江さんに文句ばかり言う人たちなので、内心では2人を歓迎する気持ちはない静江さんですし、涼子さんも心配していました。

2人目不妊を義姉に責められる私を庇ってくれた

義母とのお別れの日が近いことを悟った私は夫吉雄さんに伝え、義母の意識があるうちに義姉2人を呼ぶことにしました。彼女たちを歓迎する気持ちは正直ありませんが、義母のためです。

私は義母との同居が始まったときのことを思い返していました。20年ほど前、義父が亡くなった時のことです。吉子さんと吉美さんは、「この家にお母さんひとりで住むなんてかわいそう」「吉雄、長男なんだからもちろん一緒に同居するのよね?」と口々に夫に言いました。姉たちに強く言えない夫は、言われるがまま義母と同居することになったのです。

義母との同居は、はじめはとても大変でした。炊事、掃除、洗濯・・・何から何まで「この家」のやり方を押し付けてくる義母とは、何度も意見の食い違いでケンカしました。黙って言うことを聞くタイプではない私が「こっちのやり方がいいと思うんです」と言うものですから、「ほんと、気の強い嫁だこと!」とぶつかり合ってしまうのです。

でも、さっぱりした性格の義母は、意外と新しいもの好きで、それまで義母が知らなかったことは文句を言いつつも試して納得できれば受け入れてくれる人です。私たちはぶつかりながらも、いつの間にか仲良くなっていきました。

とても嬉しかった思い出は、私が2人目不妊に悩んでいる中、義姉たちに跡継ぎができないことを責められたときのことです。「長男の嫁のくせに跡取りを生まないなんて」「葉山家が断絶しちゃうわ!」などと口々に言われて何も言い返せず俯いていると、「うるさいねぇ!」とかばってくれたのは義母でした。

「静江さんは涼子っていう優秀な孫を生んでくれてるんだ。今どき男だの女だの、どっちでもいいんだよ。」と義姉たちと私の間に入ってハッキリ言ってくれた義母。あの時は本当に心が救われました。

その義母が、もうすぐいなくなるのです。私はそう思うと涙をこらえることができませんでした。もちろん、介護は楽ではないので、それがもう終わるという意味ではホッとする気持ちもあります。でも、それ以上に寂しくてたまりません。もっと長生きしてほしい。もっとたくさんお話したいです。

本音でぶつかり合って、仲良くなったトキさんと静江さんの絆は強そうですね。涙を流す静江さんにこちらまで泣きそうになります。

※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

最新のコメント
  • 育てたように育たない より

    意見がはっきりしてるだけで、性格悪いわけじゃないんだね義母。そして言い返せる嫁だったから、お互いすり合わせることができた…
    この義母が育てても、こんだけ性格歪んだ姉妹が出来上がるんだなぁ。

  • ななぴょん より

    あーーこれは夫が悪い。
    全ては夫のせい。
    妻を小姑から守れんのかい!

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